ピンサロで本番強要された思い出①
こんばんは、25歳素人童貞です。
男の人と風俗の話をすると『やっぱり失敗談とかあるんですか!?』『今まで一番ひどかった女の子は?』とか、何か期待されながら聞かれることが多いのですが、あまり風俗での失敗談がない25歳素人童貞です。
ネットに漂っているしっかりしたレポートサイトのレポを参考にしちゃえば、昔の人みたいに『とんでもない奴がきた!』なんて状況にはなりようがないですもんね。それに、この前テレビ局の人とそんな話をしてたら『失敗がないっていうより、変な女の子が来ても失敗って思ってないだけじゃないですか』と言われ、確かにそうだなぁ、と思った次第です。そもそも私の存在自体が失敗のようなものなので、何が失敗かの判断もできていないのかもしれません。
とはいうものの、これは誰がどう見ても失敗体験だろう、というピンクサロンでの体験が、たった一つだけあります。
池袋は学園系ピンクサロンの聖地であり、その中の1つに、いつも私立恵比寿中学の『仮契約のシンデレラ』の歌が流れているお店があります。もう何年流れてるんだってくらい、ずーっと流れています。私もそのお店を大学生の頃から何年も利用しているので、私立恵比寿中学の『仮契約のシンデレラ』を聞くと、大学生の頃の自分を思い出して感傷的な気持ちになりながら勃起するという悲しい人生になってしまいました。
K ! A ! R ! I ! K ・A ・R・ I !仮 仮 仮 仮 ♪
K ! A ! R ! I ! 仮契約だわ~ ♪
そんな歌い出しから始まる歌ですが、ピンサロ嬢はお金を払うとちんちんのカリを舐めてくれるので、ある意味カリ契約のシンデレラですね。
仮契約のシンデレラ♪ 青いドレスは期限付き♪
12時の前にもっともっとアピらなきゃ
芸能界のシンデレラ♪ ハートのサイズは無限大♪
私だけ見て!お願いおーじ様! 私と契約してください!
サビも聞けば聞くほどピンサロで流れているにふさわしい歌に思えてきますね。歌詞を読み解いていきましょう。
「青いドレスは期限付き♪」というのは、ピンサロがよく月替わりのイベントで、女の子の衣装をドレスにすることを明らかに指していますね。「12時の前にもっともっとアピらなきゃ」もわかりやすい。ピンサロは風営法で基本的に夜の12時に閉店ですからね。普通に考えて12時の前にもっともっとアピらなきゃいけません。「芸能界のシンデレラ♪」というは、ちょっとハイコンテクストで理解できる人は少ないかもしれませんが、これは池袋のピンサロに某アイドルグループの女の子が働いていたことの隠喩ですね。「ハートのサイズは無限大♪」というのは、ピンサロユーザーでない人は気づかないかもしれませんが、実は深い意味がこめられている言葉です。素直に読めば、お客さんに対してピンサロ嬢が無限の愛を注ぐということを意味しているように思えますが、大事なのは、ピンサロという世界ではハートというのは特別な意味を持っていることです。お店に行くと、入口に大きな電光掲示板があって、女の子の写真がズラリと並んでいるのですが、写真の隅っこにハートマーク(♡)がついている女の子がいるんですね。どういう意味かというと「その女の子は今日は生理なので下のお触りはできませんよ」という意味なんです。この生理のハートマーク(♡)というのがピンクサロンならではの様々なヒューマンドラマを引き起こすんですね。
ピンクサロンには、たまに年がら年中ずーーっと生理の女の子というものがいて、そういう女の子は大体ネットの掲示板に悪口を書かれます。「あいつ、やる気ないだろ」みたいな。でも実際入ってみると、「実は生理じゃないの。。。」とカミングアウトして普通にパンツ脱いできたりする。最初から全員に対してそういう作戦で接客していたり、お客さんを見てから脱ぐか脱がないかを選択するために生理を偽っているピンサロ嬢もいるようです。同じ女の子に入ってずっと生理って言われ続けたら、それはすごい嫌われていることの合図かもしれない。あと、ピンサロならではの文化は、生理の女の子を指名した時に『今日生理なの~ごめんね><』って謝られることですね。自分の意志ではなんともしがたい生理現象に対して責任を取るというのは、神聖を帯びていると感じます。1年くらい前、はまっていたピンサロ嬢の3回目の指名の時に生理だけど指名したら『今日生理なの~ごめんね><それなのに指名してくれてありがとう!代わりになんでもするからね!なんでも言ってね!』って言ってくれたので、顔を舐めてもらいました。
そんな風に、ピンサロではハートマーク(♡)は良くも悪くも広大なヒューマンドラマを生み出す装置になっておるのです。「ハートのサイズは無限大♪」というのは、そうしたピンサロにおけるハートマークの無限大の力のことを歌っているんですね。
そしてサビの最後の「私だけ見て!お願いおーじ様! 私と契約してください!」というのは、よく出来たシャレですね。〝王子様〟と〝おじ様〟を掛けています。カリ契約のシンデレラにとって、王子様はお金のあるおーじ様なのです。
なぜこのピンクサロンで私立恵比寿中学の『仮契約のシンデレラ』がよく流れているのか、理解できてきたのではないでしょうか。『仮契約のシンデレラ』の最も圧巻なところは、さっきの動画で言えば2分57秒~の、間奏に差し掛かるところです。
お願ーい おーじ様!
同情するなら姫にして♡
(はい!)
カリ カリ カリ カリ ♪ カリ カリ カリ カリ ♪
もうね、おじさんは泣きそうになりました。「同情するなら姫にして♡」からの、「カリ カリ カリ カリ ♪ カリ カリ カリ カリ ♪」ですよ。同情を捨て、カリに猛進していく。ピンサロ嬢として生きていくこと決めた覚悟をひしひしと感じます。実際に歌を聞いてみると、ここの部分の盛り上がり方に感動せざるを得ません。
ピンサロで本番強要された思い出を書こうと思ったのですが、ピンクサロンに流れている『仮契約のシンデレラ』にあまりに深い意味があったので、長々と書いてしまいました。ピンサロで本番強要された思い出はまた暇なときに。