ブロンド外国人デリヘルれぽ
こんばんは、25歳素人童貞です。季節の変わり目による寒暖の差からなのか、はたまた、普段から糖質を摂取しすぎな食生活のせいか、先週の日曜日は朝から鬱々としていた25歳素人童貞であります。天気の良さとは裏腹に鬱々としていたけれども、お昼ごろになってホテヘルに行こうと決めたところで、生きていく力をようやく思い出す。こんな鬱々とした日は、どこか遠くの世界へ行ってみたい。そう思いたち、〝ブロンド外国人専門ヘルス〟を謳う、池袋東口にある『MIss Universe』へと向かったのでございます。
かつて、哲学者の西田幾多郎は、我々が徹底的に自己を省察するならば「そこに内在即超越、超越即内在の絶対矛盾的自己同一の原理に撞着しなければならない」と、徹底的に内に籠もることがそのまま外の世界の全てと繋がっていくような世界観の哲学を説いたわけでありますが、〝ブロンド外国人専門ヘルス〟の『MIss Universe』も、ある意味で同じ原理に位置していると言えます。
『MIss Universe』の受付所は、まさに池袋の中央である中池袋公園のすぐ傍に位置しており、我々は徹底的に池袋の中心に向かうことによって、海外に接続することが可能となるのです。西田幾多郎の言葉を捩るならば、池袋即海外、海外即池袋の絶対矛盾的自己同一の原理に位置しているホテヘルこそが、〝ブロンド外国人専門ヘルス〟の『MIss Universe』なのであります。西田幾多郎が思索を巡らせて散歩した京都左京区の琵琶湖疎水沿いの道は「思索の小径」なんて呼ばれたりしていますが、ブロンド外国人専門ヘルスを利用するために、あれこれ思いを巡らせながら歩く池袋駅から中池袋公園までの道は、後世には「思索の陰茎」と呼ばれることでありましょう。
関東では3月1日に春一番の風が吹き、すっかり冬は終わったようで、日曜日の日中の池袋の最高気温は20度弱。梅の甘い匂いと、土から立ち昇った枯れ葉の匂いが混じったような1年ぶりの春の匂いを感じながら、池袋の中央へと歩きだす。外国人専門ヘルスを利用する日は、音楽も海外のものを聞きたくなる。といっても、洋楽に疎すぎる25歳素人童貞は、ジョン・レノンの『Imagine』 しか思い浮かばず、『Imagine』を聞いて受付所へ向かうことに。たぶん洋楽に詳しければ、25歳になっても素人童貞ではなかったはずだ。
受付所に到着して、女の子を指名する。という、いつもの流れとは異なり、この日は指名をする気はなかった。アメリカ、イギリス、ロシア、フィンランド、スペイン、イタリア、ドイツetc.、目の前に広がる広大な世界を目の前にするならば、フリーを使ってみたかった。一般的な風俗店で「フリー」というと、「指名がない」という意味と「for free」という「無償の」という意味合いが混じった響きが聞こえるけれども、外国人専門ヘルスでの「フリー」にはどこか、「解放的な」という意味合いが響いている気がした。「freedom」に近い意味での「フリー」。
フリーコースの料金を支払い、ホテルの部屋で待っていると、ものの5分でチャイムが鳴った。イチモツの不安と共にドアを開けるとそこには、整形で有名なタレントのヴァニラさんに似た、ボディコン姿の金髪美女が立っていた。
想像の何百倍も美人なブロンド外国人が来たけど、どこか既視感が。「デリヘル東京」のプレミアム指名料がかかって結局総額4万とか5万になる高級嬢か!と、心の中で突っ込みたくなってしまった。これでもかと言わんばかりの二重瞼に、綺麗に筋の通った鼻、ぷるんっぷるんっの厚い唇。がっつり整形をしてる女の人は国を超えて顔が似通っている。
最近、海外旅行に行ってもスタバとかGAPとかユニクロとか無印とか、日本でも御馴染みのブランド店が海外の都市にもあって、カルチャーショックどころか世界の都市の類似性に目を見張られてしまうけど、まさにそんな感じ。整形顔はグローバルブランドだよ。
「どこの国の方なんですか?」と聞くと、ブロンド外国人の彼女はロシアから来たそうだ。ロシア人なので、ここではソフィア(仮名)と呼ぶことにしよう。ソフィアちゃんに「なんで日本に来たの?」と聞くと「日本人 ミナ 優シイ カラ!」って。僕はすぐに右翼になった。
「日本語喋れるんだね?」
「チョット ネ」
そんな何気ない会話をしてると、ソフィアちゃんがエアコンのリモコンを手に取り、
「ツメタイ ハ ドレ?」
クーラーをつけようとしているようだ。正気か。暖かくなってきたとはいえ、まだ初春だ。ホテルについたら部屋の中はそこそこ寒い。それに、シャワーに入った後に寒い思いをしないように先にいかに部屋を暖めておくかというのが、肌寒い季節のデリヘル遊びの妙ではなかったか?
「ソフィアちゃん、そんなに暑いの?」
「ロシア、マイナス25ド」
OK。その言葉で全てが伝わったよ。-25℃の国から来たら初春の日本は暑いな。オーケーオーケー。
「冷房はこのボタンだよ」
「OK. ダガ、カゼ ヨワイ」
「ここ押すと風強くなるよ」
こうして18℃のクーラーの強風の部屋が誕生した。オーケー、僕はもう何も言わないよソフィア。君が可愛い顔をして「ダガ、」って、急に書き言葉の日本語を口にしてきたことについても、僕は何も言わない。
「シャワー、ハイリマス?」
そういってソフィアちゃんはボディコンからおっぱいを取り出すように服を脱ぎ、僕も追うようにして全裸になった。シャワーに手招きをされると、ソフィアちゃんがお風呂の床の上に正座になり、ボディーソープで泡を立て、下から僕の手を握るかのように洗い始めた。すると、ソフィアちゃんが突然に不敵な笑みを浮かべた。いや、初めて見るロシア人女性のその表情が、不敵なものであったかどうかの判断は僕にはつかないのかもしれないが、しかし、それでもやはりソフィアちゃんは不敵な笑みでこういった。
「キンチョウ シテル ノ?」
ソフィア、ワイな、寒いんや。ソフィア、君は、18℃のクーラーを強風でかけた上に、シャワー室に入る際に、暑いからかシャワーのドアを開けっぱなしにしていただろう。後ろから18℃の冷たい風が吹いてくるから、ワイは震えているんや。緊張しているんちゃうで。でも、いいんだ。この寒さは、ロシアだ。君は日本の暑さを、僕はロシアの寒さを味わっている。
身体を洗ってもらった後は、先にシャワー室に出て極寒の部屋に戻る。ロシアは寒い。身体を拭いて布団にくるまって待っていると、ソフィアちゃんがシャワー室から出てきて、私の横に座り、Gカップはあるであろうおっぱいを突き出してきた。いや、私の隣におっぱいが座った、と表現した方が正しいだろうか。
とりあえず、おっぱいを揉む。しかし、このお店も外国人デリヘルも利用するのは初めてなので、何をしてよくて何をしてはいけないかがわからない。
「キスはしていいの?」
「NO」
キスはダメらしい。
「指入れはいいの?」
「ツメ ミセテ. OK」
入国審査をクリアしたようだ。
「クンニはいいの?」
「OK. but, teeth brush!」
「歯ブラシ?」
「ソウ. and...」
そう言いながら、ソフィアちゃんは手持ちの鞄をゴソゴソと漁りだし、何かを見つけたようで、私にソレを手渡した。ジョン・レノンの「イソジン」だ。
ひとまずソフィアちゃんのおっぱいを手放し、イソジンを受け取り、歯磨きとうがいをするために洗面所へと向かった。ブロンド外国人美女を背にして、洗面所で歯磨きとうがいをする。ブラシが歯を擦る音の後に、どこからか唄が鳴り響く。
Isodin there's no Heaven
(イソジン、そこに天国はない)
It's easy if you try(うがいをするのは、簡単だ)
No Hell below us(私たちの下には、地獄なんてないし)
Above us only sky(私たちの上には、ただ空があるだけ)
Isodin all the people Living for today...(今を生きている全ての人々に、イソジン。)
Ahhhh~ Ah
(アッハ~ アァッ)
Isodin there's no countries(イソジンに、国境はない)
It isn't hard to do(うがいをするのは、難しくない)
Nothing to kill or die for(殺すことも、死ぬこともないし)
And no religion too(そこには、宗教だってない)
Isodin all the people Living life in peace(平和に生きる全ての人々に、イソジン。)
Uhhh~ Uh
(ウッフ~ ウゥッ)
You may say I'm a dreamer
(君は僕のことを、夢精家だと言うかもしれない)
But I'm not the only one(でもね、僕はマスターベーションをしてるわけじゃない)
I hope someday you'll join us(いつか、君も仲間になって)
And the world will be as one(そして、世界は一つになる)
ベッドに戻り、ソフィアちゃんの上に跨り、シャワーの拭き残しの多い瑞々しいおっぱいにしゃぶりつく。「Oh~, Oh~~~h」と、上から吹いてくる下向きの喘ぎ声のそよ風が涼しい。ソフィアちゃんの身体を弄ると、そこら中が毛だらけだ。身体の隅々まで徹底的に脱毛をする美意識の高さは日本人特有のものなのだろうか。フロリダのディズニーランドに行ったら日本のディズニーランドの接客意識に逆に驚いて恋しくなるような、故郷に対するホームシックの念が湧いてくる。
今度はソフィアちゃんが攻める番だ。ソフィアちゃんは膝立ちになりながら、僕の目を見つめてこう言った。
「キホンプレイ ハ、フェラ ト テコキ。●ッ●● ハ ニマンエン。」
ソフィア、まるでカタログに書いてあるみたいに「●ッ●● ハ ニマンエン。」って飄々と口にするデリヘル嬢を僕は初めて見たよ。日本人のデリヘル嬢だったら、本番交渉を持ちかけてくる人でさえも、やっぱ空気とか流れというものをどこか大切にしている。フェラをする前に「挿れたら気持ちよさそうだね」とか、素股をしている時に「ヤバイ、入っちゃいそうだね」なんて伏線を張りめぐらせて誘導しておき、それでも乗ってこないこない25歳素人童貞のような人間に対しては業を煮やして「ねぇ、●●円で挿れない?」って、ようやくストレートに口にしてくるものだ。
さて、私の目の前に「ブロンド外国人と2万円で●ッ●●をする」、「2万円で●ッ●●をすると言ってきたブロンド外国人にフェラと手コキをさせる」という2つの選択肢が現れたわけであるが、もちろん、そこは日本デリヘル原理主義者の矜持として、フェラと手コキをさせる選択肢を選ぶ他ない。私はソフィアちゃんの誘いには何も応えず、さながら猪木vsアリ状態の寝たまま状態で、涼しい顔をしながらフェラチオ&手コキを待った。涼しい顔というより、寒い。そろそろクーラー、消してくれっ!
ソフィアちゃんはゴムを取り出し、ゴムフェラをはじめる。『MIss Universe』はゴムフェラがデフォルトであり、やはり外国人の方が性感染症に対する意識は高いようだ。しばらくのフェラチオの後、ソフィアちゃんが手コキを始める。フェラチオ中にこちらを見つめてきたり、淫語を語りかけてきたりすることはなく、日本のデリヘル嬢が恋しくなる。頑張ってくれはいるが、機械的な手コキはどうも寂しい。どうにか日本のデリヘル嬢のことを思い出しながら気持ち良くなろうとするが、なかなかうまくいかない。さっきまで勃っていたものも、小さくなってきた。いくら想像を巡らしても、寂しさには歯が立たなければちんこも勃たない。思索の陰茎もこれまでか。
「手、疲れない?」
「ダイジョブ。イケソウ?」
「さっき、一瞬イキそうだった」
「Oh ガンバル」
手コキは2周目に突入した。イケそうだと伝えたからか、2周目のソフィアちゃんはこれまでとは違った。手コキ中に玉をこねくり回したり、Gカップのおっぱいをこれでもかと僕の口に押し付けてきたり、創意工夫に富んだ攻めの手コキを繰り広げてきた。外国人はダメだと思っていた自分が情けないと反省している私とは裏腹に、あまりの気持ち良さにちんこは堂々と胸を張っていた。
「あ~、やばい、イキそうだ」
そうソフィアちゃんに伝えると、ソフィアちゃんは手コキをしている自分の右手の手首を左手で握り、超高速手コキを繰り広げた。
こんな高速手コキ、見たことがない。肩、腕から伝わってくる力を、全て手首より先に集約させる荒業。日本が誇る手コキ四十八手にも入っていない。
おそらくこれは、極寒の地ロシアだからこそ生まれた技なのだろう。摩擦でちんこが温かい。気づけば、寒いことなんて忘れてしまっていた。
「あぁっ、イクッ!」
高速手コキで温められたボルシチが、ソフィアちゃんの手を汚した。