苗字のあるデリヘル嬢、苗字のないデリヘル嬢
こんばんは、25歳素人童貞です。
最近、風俗に遊びに行くと「レズ風俗に行ってきたよ」って言い出す若い女の子が増えてきましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
東京にいる女の子で「レズ風俗に行ってきたよ」と言ってくる子は、だいたいみんなレズビアン東京を利用しているので、レズビアン東京の女の子の源氏名を覚えておくと、レズ風俗に行ったことのある風俗嬢と話が弾みやすくなるんです。この前も、シャワーで身体を洗われている時に
「私さ、レズ風俗行ってきたんだよね」
「あ、レズビアン東京?」
「はっ!?なんで知ってんの!?きもっ!」
「もしかして、○○○さん指名した?」
「そう!知りすぎ!きも!!!」
というような感じで、非常に教養に溢れた対話を楽しむことができました。教養はあなたにワンランク上のキモさを提供してくれます。
「ヘルスコース3時間で遊んできたの」
「レズ風俗ってデートコースも利用する人多いって聞いたけど、利用しなかったの?」
「いや、デートはヘルスで様子見てからでしょ」
と、ごもっともなことを言われ、風俗嬢ってやっぱ性格がいい人が多いなぁと、改めて思った次第です。
ところで、『Webスクレイビング』って、ご存知でしょうか。
Pythonによるスクレイピング&機械学習 開発テクニック BeautifulSoup,scikit-learn,TensorFlowを使ってみよう
- 作者: クジラ飛行机
- 出版社/メーカー: ソシム
- 発売日: 2016/12/06
- メディア: 単行本
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『Webスクレイビング』というのは、簡単に言ってしまえば、私たちが普段ブラウザで行っている手作業を、プログラミングの力で自動で行ってもらうというものです。
例えば、人生をやっていると『風俗嬢のプロフィールの情報を集めて分析したいなぁ』と思う瞬間が何度か訪れると思うのですが、いちいち風俗嬢のプロフィール情報を1つ1つ手作業でコピーするのは超めんどいです。そこで、『Webスクレイビング』の技術を使えば、全国の風俗嬢40万人以上のデータを自動で取得することだってできてしまうのです。
Pythonのお勉強したら全国40万人以上の風俗嬢のデータを分析用に収集することができた。とりあえず名前と年齢とスリーサイズで重複してるデータを削除したところ、6万人以上も風俗嬢が減ってしまった。 pic.twitter.com/5e5VaWIBFO
— 25歳素人童貞 a.k.a 素童 (@sirotodotei) 2018年4月8日
最も風俗店と風俗嬢の掲載数が多い情報サイトシティヘブンネット には、全国で426150人、東京で111157人の風俗嬢のプロフィールが登録されています。今回は、このプロフィールを使って、少し気になっていたことを数字にしてみることにしました。日頃から風俗に通っている人なら薄々感じていることだと思いますが、
「源氏名に苗字がある風俗嬢と遊ぶ値段って高くね?」
という問題です。
というわけで、抽出したデータを使って、源氏名に苗字のある風俗嬢と、苗字のない風俗嬢の60分あたりのコース料金の値段を比較することにしました。本当は全国の風俗嬢で検証してみたかったのですが、ヘブンに登録されている女の子プロフィールには以下のように、犬のプロフィールだったり、亀頭(かめがしら)さんのプロフィールが載っていたりと、分析に不要なプロフィールがありすぎて、それをいちいち除外する作業が超めんどくさかったので、数を減らして東京の風俗嬢限定で分析することにしました。
というわけで、東京の風俗嬢111157人の中から、上記のような意味不明なプロフィールを大量に除外し、値がぶれそうなので入浴料と総額がごちゃまぜに登録されているソープの風俗嬢も除き、結果的に得られたデリヘル嬢92504人を、源氏名に苗字のあるデリヘル嬢と苗字のないデリヘル嬢に分けたところ、苗字ありは18406人、苗字なしは74098人となりました。20%弱のデリヘル嬢が苗字を持っており、80%強のデリヘル嬢が苗字を持っていないということがわかりました。
いよいよ本題ですが、ヘブンにはお店単位で「40分 15000円 ~」や「60分 18000円~」というように、コース時間とその料金が表記されているので、全てのお店のコース料金を60分換算に直した上で、苗字のあるデリヘル嬢と苗字のないデリヘル嬢の60分あたりのコース料金の平均値と中央値を得たところ、以下のようになりました。
平均値で5000円以上、中央値で3000円も、苗字のあるデリヘル嬢の方が60分あたりのコース料金が高いことがわかりました。やっぱり苗字のあるデリヘル嬢と遊ぶには、お金がかかるのです。
どうして苗字が料金の差別化と一体になっているのかと気になって苗字について調べてみると、そもそも、公家や武士などの特権階級を除いた多くの日本人は、明治時代まで苗字を公的に用いることは禁止されていました。明治時代まで、苗字というものは身分の高い人間にのみ認められたものだったのです。それが、1875年(明治8年)、日本が近代国民国家への成長に向けて徴税と徴兵を敢行するために国民を一意に管理するという目的のもと、平民にも苗字の使用を義務づける「平民苗字必称義務令」が定められ、日本人全員が苗字を公的に持つようになったのです。
しかし、「男女雇用機会均等法」が制定されても別に男女の雇用が全然平等にはならないように、何かある法が制定されて生活のルールが変わったからといって、それ以前に存在していた人々の価値意識がガラりと変わってしまうというわけではないのが世の常です。
「苗字のあるデリヘル嬢と、苗字のないデリヘル嬢では、苗字のあるデリヘル嬢の方が料金が高い」という事実は、「平民苗字必称義務令」が制定されてから143年が経過した今でも、まだまだ日本人の中に「苗字は身分の高い人間が用いるもの」という価値意識が残存していることを示しているのかもしれません。
ついでですが、「苗字」という観点から風俗嬢のプロフィールを見ると、非常に興味深いお店があります。それは「イイ女は輝きに集まる。」というフレーズでおなじみの、言わずと知れた実力派高級デリヘル「輝き 」です。
他のお店の風俗嬢では、源氏名に苗字があったとしても、非常にごく一般的に利用されている苗字がそのまま使われているのですが、「輝き」の女の子たちは「新宿ユノ」「渋谷アズサ」「銀座サキ」のように、自分が所属しているエリアがそのまま苗字として使われています。
地名が苗字として使われ始めたのは、平安時代末期から鎌倉時代。武士が領土を開発し、自らがその地の領主だということを示すために、地名を苗字として用いたのが始まりです。地名と結びついた武士の苗字の特徴は、苗字が収益の地をそのまま示していたということです。
このような観点からとらえると、「新宿ユノ」「渋谷アズサ」「銀座サキ」のように、収益の地である都内のエリアがそのまま苗字になっている「輝き」の女の子たちは、現代を生きる武士と言えるでしょう。
【悲報】有料会員制メディア「リディラバジャーナル」でワイの写真が勝手に使用される
こんばんは、25歳素人童貞です。
みんなさん、「リディラバジャーナル」というメディアはご存知でしょうか。
「『社会の無関心を打破する』ことを理念に、フードロスから性風俗、町工場見学まで数々の社会問題の現場へ行くスタディツアーを実施」している「リディラバ」が最近立ち上げたウェブメディアのようです。
その「リディラバジャーナル」さんですが、最近「性風俗特集」ということで、風俗嬢の社会問題に対する連載を始めました。
Twitterのタイムラインにその中のいくつかの記事が流れてきたんですが、「おーい、それワイの写真やないかーい」っていう写真が記事の中に含まれていることに気づきました。別用で撮ることは許可した写真ですけど、「リディラバジャーナル」に掲載されるなんて連絡は事前に一切なく、記事がリリースされた後にフツーの読者と同じタイミングで気づいたんであります。写真の撮影許諾と使用許諾は別物だということ、掲載する側は使用の承諾を得る義務があるというのが「出会い系サイトの顔写真使用事件」の判例の教訓だと思うのですけど。
M性感で辱められているところの写真を女王様にTwitterにアップされたこともこれまでの人生何度かありましたけど、M性感の女王様はいつも「これTwitterにアップしてもいい!?」って許諾を取ってくださいました。M性感の女王様になら許諾なくアップされても逆に興奮するの...、いやいや、俺はそんなことを言いたいんじゃない。話が脱線してしまった。
何が言いたいかというと、「リディラバジャーナル」さん、筋が通っていないんじゃないかということです。社会問題を扱って「『社会の無関心を打破する』ことを理念に」なんて言ってるメディアなんだから、「リディラバジャーナル」さんは「正義」とか「公共」とかをコンセプトにしているデリヘ...、メディアだと思うんですけど、そんなメディアが被写体に写真の掲載許諾を取らないままに記事をリリースしちゃうのは脇が甘すぎるしコンセプトアンマッチなんじゃないかっていう話です。お前らは池袋のデリヘル「黒髪清楚女子」か!って誰もが突っ込みたくなってしまいますね。「〝黒髪清楚女子〟がコンセプトのくせに、ホームページのトップの女の子、みんな茶髪やないか!」って。どないやねん!
撮影された写真が勝手に他のメディアで使われてしまうなんてことは悪徳風俗情報サイト・悪徳風俗店あるあるすぎる話でありますので、社会問題を扱ってるメディアのしかも「性風俗特集」でそれがなされてしまっているということは、非常に滑稽な話だと思います。自分がされてみてわかったけど、写真が勝手に使われてることについて文句言うのって、声を上げても損、声を上げなくても損、というどっちに転んでも損状態にしかならんです。声を上げても「小さい男だな」って思われるだけだし、黙ってたらただの敗北だ。でもな、言っておくけど、この前M性感に行ってパンツ脱いだら「これは中の上だね」って女王様に言われたんだからな!M性感の女王様が言うんだから、小さい男ちゃうわ。ちょー気分悪い。精神的苦痛とはこういうことを言うのでしょう。こんなことをされては心は病める、写真を無断利用されてきた風俗嬢に思いを馳せる、って、精神的苦痛のせいで韻を踏むくらいしかできることがなくなった陰茎になってしまったので、M性感の女王様に陰茎を踏んでもらってバランスを取ってもらわないといけなくなってしまいました。写真無断使用料と、精神的苦痛への保証は、『西日暮里M生感ビザールクリニック』の「“男根男穴破壊”ハイパーデラックスコース100分39000円」で手を打ちましょう。
「リディラバジャーナル」さんには、もっと悪徳風俗店の社会問題を自分ごととして捉えてほしいものです。以上、人権がない素人童貞からでした。
素人童貞に人権は
— 25歳素人童貞 a.k.a 素童 (@sirotodotei) 2017年6月4日
風俗ライフハック② 風俗嬢の出勤日が変更されたら通知させよう
こんばんは。25歳素人童貞です。
いつもは意味のない記事を書いている人間が、たまには他人の役に立つことを書こうという真面目な企画、風俗ライフハックの第2弾です。今回の目的は、風俗嬢の出勤日が変更されたら通知させよう、です。
「次はあの子は土曜日に出勤だ。会員は前日予約が可能だから、金曜日になったら予約をしよう」、そう思って金曜日になってその女の子の出勤日を見たら、なんと出勤日が日曜日になっている!なんてことは、よくあることですね。特に〝素人の女の子〟を売りにしているお店によくある話です。急に出勤日が変動する、それ自体も〝素人の女の子〟のプレイの一環だと楽しむのもよいですが、時間が限られている人生、基本的にはスケジュール調整はうまくやりたいものです。ちなみに私は出勤日が急に変更されても興奮するタイプです。
他にも、「あの女の子を予約したい、でも人気な女の子だから予約争奪戦だ。出勤日が発表された瞬間に予約の電話を入れたい!」なんていう切実な場面もありますね。私も、人気の女の子を予約するために、会社のトイレで1か月間ずっと同じ女の子の予約の電話をし続けた思い出があります。そういう時は中々予約できないという期待だけが爆増してしまい、実際入ってみるとそうでもなかった感を覚えてしまったりしますね。人気の女の子にサービスをしてもらった時よりも、1ヶ月間予約チャレンジをし続けて予約が成功した時の方が気持ち良かったと感じてしまうなど、本末転倒なことも起きてしまったりします。
ちょっと変わり種としては、FUNNYグループの「おかしなエステ」のように、新人の女の子の研修や、ある程度技量を積んだ女の子の更なる技術向上のための研修として、突発的に研修コースが開催されるなんてこともあります。
風俗講師と、風俗嬢と、お客さんの3人による研修で、お客さんが金を払って研修の被験体をさせてもらうという画期的なコースです。是非とも研修の被験体をしてみたい、しかし、研修は女の子が入店したり、既に働いているエステティちゃんの期が熟した時にだけ行われるという、あまりにも突発的なコースであり、また、研修は研修であるから何度も1人の女の子に繰り返し行われるものではないので、その女の子のそのコースを体験できるのは1人のお客さんだけなんであります。そんな貴重なコースなので、まぁ予約が取れません。ちょっと話は脱線しますが、お客さんが研修コースの被験体になれるというのは非常に風情のある話でありまして、例えば、風俗だと〝素人の女の子〟や〝新人の女の子〟というのはそれだけで人気があるわけですよね。でも、その〝素人の女の子〟や〝新人の女の子〟の〝素人っぽさ〟や〝新人っぽさ〟を本当に楽しめるかどうかというのは、もちろん女の子の技量にもよりますし、お客さん側のリテラシーも大切だったりします。しかし、風俗講師と、風俗嬢と、お客さんの3人による研修コースだと、風俗講師が風俗嬢に技術やマナーを教えるという環境が必ずあることにより、新人の風俗嬢は間違いなく〝素人っぽさ〟や〝新人っぽさ〟を醸し出さざるを得ないんですね。これはリテラシーのないお客さんも含めた誰もが〝素人の女の子〟や〝新人の女の子〟の〝素人っぽさ〟や〝新人っぽさ〟を楽しめるという、非常に民主的なコースでありますし、お店側としても、新人の女の子に悪さをするお客さん対策になるので非常に善いコースだと個人的には思っているので、どんどん広まっていってほしいものです。
話を戻しますが、以上のような様々な理由から、風俗嬢の出勤日が変更した時を知るということは、基本的にはより善い風俗ライフに寄与するというわけです。ということで、今日はそんな悩みを解決してくれるものを紹介しましょう。と言っても、Chromeの拡張機能を紹介するだけでありますが、これを知っておくとクオリティオブライフが劇的に向上します。
今回紹介するのは「Distill Web Monitor」という、ホームページの特定の箇所が更新された時に通知をしてくれるChromeの拡張機能です。下のリンク先でクリック1つで導入できます。
例えば、ここに3月19日から始まる週の出勤時間が確定していない風俗嬢がいるとします。人気嬢なので、出勤時間が確定した瞬間に予約の電話をしたいのが人情ですね。
そこで、先ほどインストールした「Distill Web Monitor」をプロフィール画面で開き、「Select parts of page」を選択します。
すると、プロフィール画面上の要素をクリックで選択できるようになるので、風俗嬢の出勤時間のところの要素を選択します。選択したところだけをブラウザが監視してくれるようになります。選択後、「Save selections」のボタンを押して保存。
「Save selections」のボタンを押すと、オプション設定の画面が開きますので、どのくらいの時間間隔で出勤時間の変更を監視するかを設定します。もちろん、最頻値の「5秒」にしますね。後は、変更を検知した際に何で通知するかを選択します。電話、Eメール、SMSメッセージ、ポップアップ、アラーム音、などが選択でき、複数選択も可能です。
設定を保存したところで、試しに出勤日を入力してみましょう。
するとですね、ホームページの変更を5秒置きに監視しているので、5秒とちょっとで画面右下のところに検知した変更がポップアップで通知されます。特に風俗店のホームページを自分で開いて見ている必要もなく、例えばこんな風にNewsPicksで真面目なビジネスの記事を読んでいる最中にも、風俗嬢の出勤日が登録されれば通知がやってきます。
他にも登録しておけば、すぐに電話、Eメール、SMSメッセージが通知されるので、秒速で予約電話をする男になれます。秒速で予約の電話をかけると「あっ、ちょうどいま女の子の方から連絡がありまして!!!」なんて風俗店の店員の方が偶然を悦ぶようなことを言ってくることもありますが、秒速で予約電話をする男からすれば偶然ではなく必然ですね。誰よりも早く出勤時間を知りたいという悩みも、出勤時間が急に変更された際はすぐに知りたいという悩みも、これで解決ですね。是非、快適な風俗ライフを。
ブロンド外国人デリヘルれぽ
こんばんは、25歳素人童貞です。季節の変わり目による寒暖の差からなのか、はたまた、普段から糖質を摂取しすぎな食生活のせいか、先週の日曜日は朝から鬱々としていた25歳素人童貞であります。天気の良さとは裏腹に鬱々としていたけれども、お昼ごろになってホテヘルに行こうと決めたところで、生きていく力をようやく思い出す。こんな鬱々とした日は、どこか遠くの世界へ行ってみたい。そう思いたち、〝ブロンド外国人専門ヘルス〟を謳う、池袋東口にある『MIss Universe』へと向かったのでございます。
かつて、哲学者の西田幾多郎は、我々が徹底的に自己を省察するならば「そこに内在即超越、超越即内在の絶対矛盾的自己同一の原理に撞着しなければならない」と、徹底的に内に籠もることがそのまま外の世界の全てと繋がっていくような世界観の哲学を説いたわけでありますが、〝ブロンド外国人専門ヘルス〟の『MIss Universe』も、ある意味で同じ原理に位置していると言えます。
『MIss Universe』の受付所は、まさに池袋の中央である中池袋公園のすぐ傍に位置しており、我々は徹底的に池袋の中心に向かうことによって、海外に接続することが可能となるのです。西田幾多郎の言葉を捩るならば、池袋即海外、海外即池袋の絶対矛盾的自己同一の原理に位置しているホテヘルこそが、〝ブロンド外国人専門ヘルス〟の『MIss Universe』なのであります。西田幾多郎が思索を巡らせて散歩した京都左京区の琵琶湖疎水沿いの道は「思索の小径」なんて呼ばれたりしていますが、ブロンド外国人専門ヘルスを利用するために、あれこれ思いを巡らせながら歩く池袋駅から中池袋公園までの道は、後世には「思索の陰茎」と呼ばれることでありましょう。
関東では3月1日に春一番の風が吹き、すっかり冬は終わったようで、日曜日の日中の池袋の最高気温は20度弱。梅の甘い匂いと、土から立ち昇った枯れ葉の匂いが混じったような1年ぶりの春の匂いを感じながら、池袋の中央へと歩きだす。外国人専門ヘルスを利用する日は、音楽も海外のものを聞きたくなる。といっても、洋楽に疎すぎる25歳素人童貞は、ジョン・レノンの『Imagine』 しか思い浮かばず、『Imagine』を聞いて受付所へ向かうことに。たぶん洋楽に詳しければ、25歳になっても素人童貞ではなかったはずだ。
受付所に到着して、女の子を指名する。という、いつもの流れとは異なり、この日は指名をする気はなかった。アメリカ、イギリス、ロシア、フィンランド、スペイン、イタリア、ドイツetc.、目の前に広がる広大な世界を目の前にするならば、フリーを使ってみたかった。一般的な風俗店で「フリー」というと、「指名がない」という意味と「for free」という「無償の」という意味合いが混じった響きが聞こえるけれども、外国人専門ヘルスでの「フリー」にはどこか、「解放的な」という意味合いが響いている気がした。「freedom」に近い意味での「フリー」。
フリーコースの料金を支払い、ホテルの部屋で待っていると、ものの5分でチャイムが鳴った。イチモツの不安と共にドアを開けるとそこには、整形で有名なタレントのヴァニラさんに似た、ボディコン姿の金髪美女が立っていた。
想像の何百倍も美人なブロンド外国人が来たけど、どこか既視感が。「デリヘル東京」のプレミアム指名料がかかって結局総額4万とか5万になる高級嬢か!と、心の中で突っ込みたくなってしまった。これでもかと言わんばかりの二重瞼に、綺麗に筋の通った鼻、ぷるんっぷるんっの厚い唇。がっつり整形をしてる女の人は国を超えて顔が似通っている。
最近、海外旅行に行ってもスタバとかGAPとかユニクロとか無印とか、日本でも御馴染みのブランド店が海外の都市にもあって、カルチャーショックどころか世界の都市の類似性に目を見張られてしまうけど、まさにそんな感じ。整形顔はグローバルブランドだよ。
「どこの国の方なんですか?」と聞くと、ブロンド外国人の彼女はロシアから来たそうだ。ロシア人なので、ここではソフィア(仮名)と呼ぶことにしよう。ソフィアちゃんに「なんで日本に来たの?」と聞くと「日本人 ミナ 優シイ カラ!」って。僕はすぐに右翼になった。
「日本語喋れるんだね?」
「チョット ネ」
そんな何気ない会話をしてると、ソフィアちゃんがエアコンのリモコンを手に取り、
「ツメタイ ハ ドレ?」
クーラーをつけようとしているようだ。正気か。暖かくなってきたとはいえ、まだ初春だ。ホテルについたら部屋の中はそこそこ寒い。それに、シャワーに入った後に寒い思いをしないように先にいかに部屋を暖めておくかというのが、肌寒い季節のデリヘル遊びの妙ではなかったか?
「ソフィアちゃん、そんなに暑いの?」
「ロシア、マイナス25ド」
OK。その言葉で全てが伝わったよ。-25℃の国から来たら初春の日本は暑いな。オーケーオーケー。
「冷房はこのボタンだよ」
「OK. ダガ、カゼ ヨワイ」
「ここ押すと風強くなるよ」
こうして18℃のクーラーの強風の部屋が誕生した。オーケー、僕はもう何も言わないよソフィア。君が可愛い顔をして「ダガ、」って、急に書き言葉の日本語を口にしてきたことについても、僕は何も言わない。
「シャワー、ハイリマス?」
そういってソフィアちゃんはボディコンからおっぱいを取り出すように服を脱ぎ、僕も追うようにして全裸になった。シャワーに手招きをされると、ソフィアちゃんがお風呂の床の上に正座になり、ボディーソープで泡を立て、下から僕の手を握るかのように洗い始めた。すると、ソフィアちゃんが突然に不敵な笑みを浮かべた。いや、初めて見るロシア人女性のその表情が、不敵なものであったかどうかの判断は僕にはつかないのかもしれないが、しかし、それでもやはりソフィアちゃんは不敵な笑みでこういった。
「キンチョウ シテル ノ?」
ソフィア、ワイな、寒いんや。ソフィア、君は、18℃のクーラーを強風でかけた上に、シャワー室に入る際に、暑いからかシャワーのドアを開けっぱなしにしていただろう。後ろから18℃の冷たい風が吹いてくるから、ワイは震えているんや。緊張しているんちゃうで。でも、いいんだ。この寒さは、ロシアだ。君は日本の暑さを、僕はロシアの寒さを味わっている。
身体を洗ってもらった後は、先にシャワー室に出て極寒の部屋に戻る。ロシアは寒い。身体を拭いて布団にくるまって待っていると、ソフィアちゃんがシャワー室から出てきて、私の横に座り、Gカップはあるであろうおっぱいを突き出してきた。いや、私の隣におっぱいが座った、と表現した方が正しいだろうか。
とりあえず、おっぱいを揉む。しかし、このお店も外国人デリヘルも利用するのは初めてなので、何をしてよくて何をしてはいけないかがわからない。
「キスはしていいの?」
「NO」
キスはダメらしい。
「指入れはいいの?」
「ツメ ミセテ. OK」
入国審査をクリアしたようだ。
「クンニはいいの?」
「OK. but, teeth brush!」
「歯ブラシ?」
「ソウ. and...」
そう言いながら、ソフィアちゃんは手持ちの鞄をゴソゴソと漁りだし、何かを見つけたようで、私にソレを手渡した。ジョン・レノンの「イソジン」だ。
ひとまずソフィアちゃんのおっぱいを手放し、イソジンを受け取り、歯磨きとうがいをするために洗面所へと向かった。ブロンド外国人美女を背にして、洗面所で歯磨きとうがいをする。ブラシが歯を擦る音の後に、どこからか唄が鳴り響く。
Isodin there's no Heaven
(イソジン、そこに天国はない)
It's easy if you try(うがいをするのは、簡単だ)
No Hell below us(私たちの下には、地獄なんてないし)
Above us only sky(私たちの上には、ただ空があるだけ)
Isodin all the people Living for today...(今を生きている全ての人々に、イソジン。)
Ahhhh~ Ah
(アッハ~ アァッ)
Isodin there's no countries(イソジンに、国境はない)
It isn't hard to do(うがいをするのは、難しくない)
Nothing to kill or die for(殺すことも、死ぬこともないし)
And no religion too(そこには、宗教だってない)
Isodin all the people Living life in peace(平和に生きる全ての人々に、イソジン。)
Uhhh~ Uh
(ウッフ~ ウゥッ)
You may say I'm a dreamer
(君は僕のことを、夢精家だと言うかもしれない)
But I'm not the only one(でもね、僕はマスターベーションをしてるわけじゃない)
I hope someday you'll join us(いつか、君も仲間になって)
And the world will be as one(そして、世界は一つになる)
ベッドに戻り、ソフィアちゃんの上に跨り、シャワーの拭き残しの多い瑞々しいおっぱいにしゃぶりつく。「Oh~, Oh~~~h」と、上から吹いてくる下向きの喘ぎ声のそよ風が涼しい。ソフィアちゃんの身体を弄ると、そこら中が毛だらけだ。身体の隅々まで徹底的に脱毛をする美意識の高さは日本人特有のものなのだろうか。フロリダのディズニーランドに行ったら日本のディズニーランドの接客意識に逆に驚いて恋しくなるような、故郷に対するホームシックの念が湧いてくる。
今度はソフィアちゃんが攻める番だ。ソフィアちゃんは膝立ちになりながら、僕の目を見つめてこう言った。
「キホンプレイ ハ、フェラ ト テコキ。●ッ●● ハ ニマンエン。」
ソフィア、まるでカタログに書いてあるみたいに「●ッ●● ハ ニマンエン。」って飄々と口にするデリヘル嬢を僕は初めて見たよ。日本人のデリヘル嬢だったら、本番交渉を持ちかけてくる人でさえも、やっぱ空気とか流れというものをどこか大切にしている。フェラをする前に「挿れたら気持ちよさそうだね」とか、素股をしている時に「ヤバイ、入っちゃいそうだね」なんて伏線を張りめぐらせて誘導しておき、それでも乗ってこないこない25歳素人童貞のような人間に対しては業を煮やして「ねぇ、●●円で挿れない?」って、ようやくストレートに口にしてくるものだ。
さて、私の目の前に「ブロンド外国人と2万円で●ッ●●をする」、「2万円で●ッ●●をすると言ってきたブロンド外国人にフェラと手コキをさせる」という2つの選択肢が現れたわけであるが、もちろん、そこは日本デリヘル原理主義者の矜持として、フェラと手コキをさせる選択肢を選ぶ他ない。私はソフィアちゃんの誘いには何も応えず、さながら猪木vsアリ状態の寝たまま状態で、涼しい顔をしながらフェラチオ&手コキを待った。涼しい顔というより、寒い。そろそろクーラー、消してくれっ!
ソフィアちゃんはゴムを取り出し、ゴムフェラをはじめる。『MIss Universe』はゴムフェラがデフォルトであり、やはり外国人の方が性感染症に対する意識は高いようだ。しばらくのフェラチオの後、ソフィアちゃんが手コキを始める。フェラチオ中にこちらを見つめてきたり、淫語を語りかけてきたりすることはなく、日本のデリヘル嬢が恋しくなる。頑張ってくれはいるが、機械的な手コキはどうも寂しい。どうにか日本のデリヘル嬢のことを思い出しながら気持ち良くなろうとするが、なかなかうまくいかない。さっきまで勃っていたものも、小さくなってきた。いくら想像を巡らしても、寂しさには歯が立たなければちんこも勃たない。思索の陰茎もこれまでか。
「手、疲れない?」
「ダイジョブ。イケソウ?」
「さっき、一瞬イキそうだった」
「Oh ガンバル」
手コキは2周目に突入した。イケそうだと伝えたからか、2周目のソフィアちゃんはこれまでとは違った。手コキ中に玉をこねくり回したり、Gカップのおっぱいをこれでもかと僕の口に押し付けてきたり、創意工夫に富んだ攻めの手コキを繰り広げてきた。外国人はダメだと思っていた自分が情けないと反省している私とは裏腹に、あまりの気持ち良さにちんこは堂々と胸を張っていた。
「あ~、やばい、イキそうだ」
そうソフィアちゃんに伝えると、ソフィアちゃんは手コキをしている自分の右手の手首を左手で握り、超高速手コキを繰り広げた。
こんな高速手コキ、見たことがない。肩、腕から伝わってくる力を、全て手首より先に集約させる荒業。日本が誇る手コキ四十八手にも入っていない。
おそらくこれは、極寒の地ロシアだからこそ生まれた技なのだろう。摩擦でちんこが温かい。気づけば、寒いことなんて忘れてしまっていた。
「あぁっ、イクッ!」
高速手コキで温められたボルシチが、ソフィアちゃんの手を汚した。
ホテヘルは実は新世紀エヴァンゲリオンをモチーフにしているという話
こんばんは、25歳素人童貞です。
皆さん、ホテルヘルス、いわゆる「ホテヘル」ってご存知でしょうか。現代日本の性風俗の主流は、ホテルか自宅に女の子を派遣してくれる「デリバリーヘルス」ですが、「ホテヘル」という業態はそれとはちょっと違っていて、〝受付所〟というところで女の子の指名や料金の精算を行った上で、近くのラブホテルで女の子と落ち合うというものであります。
〝受付所〟などというものが街のどこにあるのかなんてホテヘルを使わない人は見当もつかないと思いますが、意外と誰もが通る街中にあったりします。
例えば、ワイ氏の住む池袋でいうと、池袋駅から徒歩1分、向こう側にパルコやヤマダ電機を眺めることのできる、都道305号線沿いの、赤い線で囲ったところがホテヘルの受付所だったりします。池袋東口を主戦場とする腐女子の皆さんは、見覚えのある通りなのではないでしょうか。
そういう観点から物事を見てみると、地図の中の吉野家の前にいる若いお兄ちゃん達は、誰が先頭でホテヘルの受付所に向かうのかジャンケンしているという風に理解することができます。これが教養というやつですね。
風営法でホテヘルの受付所は看板を出してはならないと決まっているので、こんな風に一体何に使われているのかよくわからないビルの中に、ホテヘルの受付所は混じっていたりします。風俗客のおじさん達は、風俗店のホームページで受付所のある位置を地図で確認しながら、このわかりにくい場所にあるホテヘルの受付所を必死で探すわけです。ホテヘルに行くと20%くらいの確率で、受付所のあるビルの前でスマホを見ながらウロチョロしているおじさんに出逢います。そういう時は大抵の場合、受付所の位置が凄く分かりづらかったり、ホームページの地図の説明が不足していたりして、結局ワイ氏も一緒にビルの周りをウロチョロするハメになったりします。もしビルの前に2人以上のおじさんがスマホを見ながらウロチョロしていたら、受付所探しで凄く集中していてゾーンに入ってる状態ですので、気軽に話かけたりしないであげてください。
そんな面倒くさい受付所なんか通さず、デリヘルみたいに自宅かホテルに直接女の子を派遣しちゃえばいいじゃん、ってフツーに思うのですが、どうしてホテヘルはこんな不合理なシステムを採用しているのでしょうか。それはあまりにクリティカルで、新世紀エヴァンゲリオンの主題にも絡んでくる問題なので、それは一旦置いておくとして、ホテヘルにはホテヘルなりの善い文化があったりします。
まず第一に、ホテヘルでは受付所で風俗店のスタッフの人と対面するところが、デリヘルとは大きく違います。
例えば、デリヘルの「池袋回春性感マッサージ」みたいに、「お客さんが対面するのは当店のマッサージレディーのみです!」みたいに、お客さんと従業員が対面しなくて良いことを強みにしているデリヘル店は割とあります。
あくまで男性は黒幕で、表に出るのは女性だけでいいみたいなロマンスをつくるためですね。
一方で、ホテヘルは受付所で男性スタッフと対面しなければなりません。そういうのが嫌いだったり怖い人もいると思うんですが、受付所で従業員の人に会ってみるのも割と楽しかったりします。電話をした時には「なんか偉そうな従業員だなぁ」と思っていた人が、受付所で対面してみると声がデカいだけのただのいい奴ってだけのパターンが結構あり、そういう人は計算高く振る舞うことが苦手なのでお店の女の子を正直な気持ちで紹介してくれたりして、普通に楽しい会話ができたりします。受付所の中の方でV系バンドマン崩れみたいな従業員がウロチョロしているのも、ホテヘルあるあるです。
デリヘルは従業員とは会わずに風俗嬢とだけ会えばいいからロマンスが生まれやすいと先に言ったけど、もちろんデリヘルにもデメリットがあって、デリヘルは風俗嬢とお金のやりとりをしなければならず、ロマンスと齟齬が出てしまいがちです。その点、ホテヘルでは受付所で従業員の人とお金のやりとりをすればいいので、風俗嬢と会ってからのロマンス度が高いのです。まぁ、クレジットカード払いが一般化すれば、そうした問題も終焉を迎えますけど、今のところ風俗嬢とお金のやりとりをしなくていいのは、ホテヘルのメリットです。
ホテヘルのもう1つのメリットは、受付所で女の子のボカシなしの写真を見ることができることです。ホームページ上の写真では口元だけボカシが入ってたり、目元が隠されていたりするけど、ホテヘルの受付所に行けばボカシ無しの写真を見ることができます。「写真見学無料」なんてことを謳っているホテヘルも多いですが、実際のところ歓迎されるのかは謎です。吾輩は写真見学だけ行くという勇気がないので、写真見学に行ったことがないのですが、そんな勇気のない人間のために、SODのKaku-butsuがホテヘルのパネルだけを見るイベントなんかを企画していたりします。
これもまたワイ氏は参加したことがないです。勇気がない人間のための企画に行く勇気がありません。服屋に行くための服がないみたいな状態になってしまっています。ちなみに言うと、ワイ氏は服屋に行くための服も実際に持ってないので、休日もスーツで風俗に行っています。よろしくお願いします!
個人的にホテヘルで一番面白かったのは、某素人系のホテヘルを初めて利用した時に、受付所で誓約書に名前を書かされたことです。素人系のお店なので、風俗嬢といえども働いている女の子はよく風俗のことを知らない子だったりします。だから、お店の方も女の子の扱いには気を付けていて、お客さんが悪さをしないように誓約書に名前を書いてもらうわけです。
『本番強要は行けません』
って誓約書に書かれているのは、どこのお店もそうなんですけど、そこのお店は
『「先っちょだけ」も駄目です』
って書かれておりました。あの有名な「先っちょだけ」というフレーズが誓約書に確かな文字として記されているのは感慨深いものがありましたし、いい年齢の受付所のおじさんが、いい年齢の客のおじさんに面と向かって
『「先っちょだけ」も駄目です』
って、受付所という狭い空間の中で声に出して読み上げるという状況に、人間が織りなす文化の虚無を感じた記憶があります。
丁寧なお店だと、受付が終わった後に、ホテルに入ってから客がなにをするべきかのルールの書かれたカードを渡されたりします。
もうここまで丁寧に動きを指定されると、はじめてのおつかいみたいな雰囲気が漂ってきますね。このお店は女の子が薬用石鹸を持ってきてくれるからいいんですが、中にはイソジンや薬用石鹸を紙コップと共に渡して客にホテルまで運ばせるお店もあり、小さい容器に注入されたイソジンと薬用石鹸を紙コップに入れてホテル街を闊歩する羽目になったりします。健康診断で検尿セットを持ってトイレに向かうおじさんか!って突っ込みたくなりますね。もし、紙コップ片手にホテル街を闊歩するおじさんがいたら、ホテヘルの最中ですので気軽に声をかけないであげてください。
受付所が設置されているというだけで、そんな悲喜こもごもな文化を醸成しているホテヘルですが、実は〝ホテヘル〟というのは非常に都市に特有の文化のようなのです。都内に住んで日常的にホテヘルを利用していると気づかないのですが、普通に考えてみれば、受付所に多くの人がやってきて、近くに複数のラブホテルがあって、その中からホテルを選んでもらうシステムというのは、駅の近くのラブホテルがひしめく繁華街でしか通用するはずがありません。高速のインター付近にラブホテルがある郊外では不可能なシステムです。
実際に、最も風俗店の掲載数が多い情報サイトであるシティヘブンで都道府県別のホテヘルの数を集計してみると、鉄道を主に交通手段としている都市にしかホテヘルが存在しないことが明らかです。鉄道旅客利用者数の都道府県別のランキングと比べると、上位の都道府県に同じ顔が並びます。
というわけで、ホテヘルは非常に都市的な文化なのです。これからホテヘルに行くときは自分のおちんちんのことをシティボーイって呼びましょうね。
さてさて、しかし都市だからと言ってホテヘルが流行るわけでもありません。ホテヘルが隆盛するに至るにはもう1つ重要な条件があって、それは店舗型風俗に対する規制の強化です。2000年代初頭に、まずは大阪で違法な店舗型風俗が摘発され、次に東京で石原東京都知事時代に、歌舞伎町浄化作戦という標語で有名な治安改善により、店舗型風俗は壊滅的な打撃を受け、受付所のみを設置してプレイはラブホテルにする〝ホテヘル〟が根付いたのです。
このようにして考えると、〝ホテヘル〟というのは、既存の秩序が崩壊した後の都市の世界に現れた業態であることがわかります。そして、そこでは男女を中心とした愛がテーマとなり、日々素股が行われています。
「秩序が崩壊した後の都市、そして愛」というのは、まさに新世紀エヴァンゲリオンが取り扱ったテーマですね。そのような観点から考えると、なぜホテヘルが〝女の子にお金を払わなくてよい〟ことを強く打ち出しているかということを、深く理解することができるようになります。先に挙げた「女の子にお金を渡す気まずさを無くすため」というのは表向きの理由で、おそらく真の理由は「人類補完計画」にあります。
弱い生き物である人間は、脆い自我を守るためにATフィールドを張らずにはいられないわけですが、新世紀エヴァンゲリオンの「人類補完計画」では、エヴァを触媒にしてアンチATフィールドを展開させることで、魂と肉体の解放により、人類を神と等しい高次元の生命体に進化させることを目的としています。
もうお気づきかと思いますが、ホテヘルにおける〝ATフィールド〟とは何かというと、〝お金〟なんですね。風俗客や風俗嬢は〝お金〟を介することによって、自分の自我を守っているわけです。しかし〝ホテヘル〟は「人類補完計画」を目的としているので、このお金のやりとりを無くしちゃうわけ。そのことによって、風俗客と風俗嬢の魂と肉体を解放させ、人類を神と等しい高次元の生命体に進化させることを目的としているんですね。
というわけで、〝ホテヘル〟が非常に都市特有の文化で、実は新世紀エヴァンゲリオンをモチーフにしていて、「人類補完計画」を企んでいることがわかったと思います。なぜホテヘルが非合理的なシステムを採用しているかという問いが問題だったわけですが、それは「人類補完計画」のためなのです。
エヴァンゲリオンの綾波レイのコスプレを用意しているお店は結構あり、たまにラブホテルにも綾波レイのコスプレがあります。「綾波」っていう源氏名のホテヘル嬢を呼んで綾波レイのコスプレをさせて、「あ、綾波ぃぃいぃぃいいいいいいいいいいいっ!」って高い声で叫びながら素股をするのが、最もホテヘルのモチーフに合ったオシャレな遊び方なので、是非お試しあれ。