プロフィール

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26歳素人童貞 a.k.a 素童

T179 B92(A) W73 H89

血液型B
出身地栃木
性格つらい
好きな食べ物カレー
好きな飲み物イソジン
マイブーム逆指名カードを貰いに行くこと
ファーストキスの味は?イソジン
初体験のシチュエーション小山セクシービーム
チャームポイントやくみつる似の顔
店長からのコメント
2018/11/10(土) 風俗エッセイ
『昼休み、またピンクサロンに走り出していた』が発売されました。全然売れないです。
店長からのコメント
完全業界外未経験の正真正銘の素人童貞です。
『日暮里駅前クンニ塾』で100点中45点を叩き出した子です。
スケジュール
6/17(月) 6/18(火) 6/19(水) 6/20(木) 6/21(金) 6/22(土) 6/23(日)
 10:00 ~ 18:00   ヘルス   10:00 ~ 18:00   10:00 ~ 18:00   10:00 ~ 18:00   歌舞伎町でお寿司   ヘルス 

子規庵と 日暮里駅前 クンニ塾

 先月のとある土曜日。鶯谷に足を運んだ。俳人正岡子規が晩年を過ごした「子規庵」にて、相互フォロワーの方がトークイベントをするということだった。

 JR鶯谷駅で電車を降りて北口に出るとすぐ、だれかと待ち合わせをしているであろう40~50代のおじさんが何人か目に入った。中には、ふくよかで熟した女性と合流している最中の者もいた。鶯谷だからおそらく、待ち合わせ型のデリヘルであると思った。

 子規庵に向かって歩を進めると、民家があり、ラブホテルがあった。2つは切り離されることなく、すぐ近くに当たり前のように同居していた。鶯谷はよく『性と俗が入り混じっている』なんて形容される街だ。しかし『性と俗が入り混じっている』なんて言ってしまうのは、そういったものが既に切り離されてしまった人の考え方であって、そもそも鶯谷は最初から性と俗の別すらないのだろう。神が『光あれ』と、光と闇とを分けられた以前の位相に、鶯谷は佇んでいる。そんなことを思いながら高架下の道を歩いていると、コンクリートの壁に貼られたポスターが目に入った。

 

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鶯谷は、性と俗が切り離されていないどころではなかった。トイレと非トイレの区別すらなかった。あらゆるところがトイレ。それが鶯谷という街だった

 トイレの中を歩きながら子規庵へ向かうと、まだまだラブホテル街が続いた。1人で歩いている、ふくよかで熟した女性とすれ違うことが多かった。鶯谷駅の北口前で、あるいは、ラブホテル街で、ふくよかで熟した女性とすれ違うことが多かったのは、なにも偶然ではなかったと思う。

 シティヘブンに登録されている東京都の風俗嬢のプロフィールの数字を地域別に算出してみると、鶯谷の風俗嬢の平均年齢は27歳と、都内平均の24歳よりも3歳高かった。それから、平均バストサイズは89cm、平均ヒップサイズは87cmで、バストもヒップも都内でナンバーワンのサイズだ。鶯谷山手線で最も乗降者数が少ない駅であるのはもう有名な話だが、都内で最も風俗嬢のおっぱいとお尻が大きい街だという事実には、もっと光が当てられるべきだと思う。

 

 子規庵に到着してから、約1時間半のトークイベントを楽しんだ。若手作家7人による表現にまつわるトークイベントだった。正岡子規が晩年に寝ながら過ごした病室兼書斎の『子規終焉の間』という、決して広くはない和室でイベントは行われた。和室のすぐ隣には、緑豊かな小さな庭が広がっていた。病に伏した正岡子規が「小園は余が天地にして、草花は唯一の詩料となりぬ」と記した庭だった。その庭が庭としてどれほど魅力的なものかは門外漢の私にはわからなかったが、正岡子規が実際に寝ていたその場所から眺めてみると、庭という舞台で生成する無限の時と出来事を、正岡子規は確かに眺めていたのだということを想像することができたし、それは原理的には誰に対しても開かれているものだということも感じさせられた。

 トークイベントは19時半で終わる予定だったが、登壇者への質問が盛り上がり、少し時間がおしていた。私は20時から『日暮里駅前クンニ塾』の予約をしていたので、焦っていた。19時40分過ぎに終わり、子規庵を急いで飛び出して『日暮里駅前クンニ塾』へ向かって走った。『日暮里駅前クンニ塾』というのは、クンニを教えてくれる先生にクンニをすると、最後に100点満点でクンニの採点をしてくれる心温まるシステムの風俗店だ。こんな話をすると「クンニを採点されると言っても、風俗だから結局演技されるだけじゃん!」「お金払ってる時点で上手くならないと思うよ」「講師も仕事なんだから、リピートに繋がるように点数低めに設定するよね」なんてことを訳知り顔で言い始める魂のレベルの低い人間が湧きあがってくるが、そういう時こそ私たちは正岡子規の俳句に学ぶべきなのだと思う。

 

山吹も 菜の花も咲く 小庭哉 (やまぶきも なのはなもさく こにはかな)


 私は大学時代に文学部で俳句の研究をしていたなんて経歴は全くなく、ただただ奨学金でピンサロにばかり通っていたので、そうした専門的な立場から先に挙げた正岡子規の俳句について論じてみようと思う。

 まず「山吹」や「菜の花」という花の話が出てきた時点で、これが女性器のメタファーだということに私たちは気づかなければならない。女性器は昔からよく花に例えられてきたし、例えば現代でも、ピンサロで女性が短い時間で入れ替わることを「花びら大回転」なんて呼ぶことを思い出してもよいだろう。

 そして次に注目すべきところは「山吹も 菜の花も」の部分で「も」という並列助詞を使用しているところだ。「山吹と 菜の花が」ではなく「山吹も 菜の花も」と表現することで、山吹と菜の花以外の花びらの可能性、つまりは、無限の女性器の存在を言外に表現している。しかしここで同様に大切なのは、ただ単純に無限の女性器の可能性を歌っているのではないということだ。なぜ無限の女性器を表現するために「山吹」「菜の花」という2つの花が選択されているのかという点も同時に考えなければならない。そこで「山吹」と「菜の花」の花言葉に注目すると、山吹の花言葉には「金」、菜の花の花言葉には「財産」という意味合いが含まれていることに気づく。特に山吹は、金貨から生まれたという逸話があるほどだ。要するに、女性器の無限の可能性を歌いながら、しかしそれは「金」や「財産」に関係しているものであるという可能性の縮減も同時に行われているのだ。

 さらに最も基礎的なことであり重要なのは「山吹」と「菜の花」が季語ということである。なんの季節かと言えばもちろん『春』だ。『春』には「色情」や「出会いや別れ」などの意味が含まれている。

 これまで出揃ったワードを整理すると『女性器』『金』『春』となる。先に挙げた俳句が、金銭を介した裸の女性との出会いと別れの無限の可能性について詠っている俳句ということがわかってきた。

 そして、最後に残ったのは「小庭哉」。これはこれまでの流れから考えると、陰毛の話でしかない。庭に生い茂る雑草のように生える陰毛。ここには正岡子規が生きた時代の限界を垣間見ることもできるだろう。レーザー脱毛で永久脱毛が可能になったのは昭和50年代。正岡子規の生きた明治時代はそんな便利な技術もなく、陰毛を処理するにしてもカミソリで剃るのが限界で、多くの女性は小庭のように陰毛が生えていたという、テクノロジー的限界が浮かび上がってくる。

 

山吹も 菜の花も咲く 小庭哉(やまぶきも なのはなもさく こにはかな)


 例えお金を介した関係であっても「所詮、お金の関係だろ」と一慨に切り捨てられるものではなく、そこには無限の女性器が、あるいは、無限の表情の女性器が存在している。そういった正岡子規的な態度でこそ、私たちは『日暮里駅前クンニ塾』の革命性に気づくことができるのではないだろうか?

 

 鶯谷から走って5分ほどで日暮里駅前に到着することができた。『日暮里駅前クンニ塾』のホームページに掲載されている近隣のホテルリストに片っ端から電話をかけ、4つめにしてやっと空いているホテルを見つけた。値段の安いボロホテルだったが、部屋に入ると、温かいオレンジ色の照明と部屋のボロさが絶妙にマッチしていて、代々木の路地裏にあるお洒落なワインバーのような雰囲気を奇跡的に醸し出している部屋だった。

 『日暮里駅前クンニ塾』に電話をしてホテルの部屋番号を伝えると、10分ほどでドアのノックが鳴った。ドアを開けると、予約をしていた先生が立っていた。黒髪ロングヘアで、艶やかな肌をした、少しぽっちゃりした30代前半くらいの女性だった。部屋に入ってベッドに隣り合わせで座り、まずは60分の料金16000円を支払った。福沢諭吉を渡すと、夏目漱石で返って来た。夏目漱石は、正岡子規の親友だった。先生は受け取ったお金を黒い鞄の中に入れると、その鞄から今度はA4の紙を一枚取り出した。女性器の絵がプリントアウトされ、各部位の名称が記載された紙だった。

 

「じゃあ、今日は、まずはこのプリントで女性器の構造について勉強してもらいます」

「はい...!」

「女性器については、よく理解していますか?」

「んー、何度も見たことはあるけど、実際にそれが知識とリンクしているかと考えると疑問が残ります...」

「そうなんだね、じゃあまず説明していくね」

 

そう言いながら先生は、プリントされた女性器の絵を赤いボールペンで指しながら説明をし始めた。

 

「ここが、大陰唇。ビラビラの大きい方だね。それで、ここが小陰唇。内側にある小さなビラビラね。今日はエッチな呼び方をしたいから、それぞれ〝大きなビラビラ〟、〝小さなビラビラ〟って呼ぶね。」

「はい...!」

「それで、ここが陰核。クリトリスって言われるところだね。その下にあるここが尿道口。それから、ここが膣口で、この中に処女膜があるの。まぁ、私はもうないんだけど(笑) 戻せたらいいんだけどぉ~!!!(笑) 」

「せ、先生っ...!」

「それで、さらに下にあるのが肛門だね。肛門はいじられるの嫌な子も多いから、いじる前はちゃんと聞くようにしないとね」

「はい...!  僕は肛門いじられるの好きなタイプですよ」

「あと、Gスポットはわかる~?」

「んー、なんとなくわかるのですが、自分がGスポットだと思っているものが本当にそうなのかは、疑問の残るところがあります」

「そうなんだ、じゃあそれも後で教えるね」

「はい...!」

「それじゃあ、まずはシャワー浴びにいこうか」

 

先生は立ち上がって服を脱ぎはじめた。私も先生に合わせて裸になった。それから2人で浴室へと移動した。まるで昭和に建てられた一軒家にありそうな、底の深い浴槽の隣でシャワーを浴びた。先に私が寝室に戻ってベッドに腰かけていると、後からバスタオルを身体に巻いた先生がやってきた。先生はそのままベッドに仰向けになった。

 

「はい。じゃあまずは、いつものようにやってみて」

 

先生はそのように言った。いつもの通り...? まず、いつもお相手しているデリヘル嬢は、ベッドで寝るときにまでバスタオルを巻いてこないんだが...!?  私は緊張からか、そんな的外れなことを考え始めてしまっていた。

 

「バ、バスタオル、取っていいですか?」

「はぁ~い」

「いやぁ~、『はい、やってみて』って言われて前戯することなんてないんで、恥ずかしいですね」

「ふふふっ、恥ずかしいよね」

 

それから私は先生の脚を開かせてクリトリスを舐めた。2年ほど前に『池袋にゃんだ☆Full☆Mix』というギャルが多く在籍しているデリヘルで、入れ墨のある黒髪ギャルにクンニした際「もっと舌優しく使って!違う違う!舌先に力が入ってる!もっと舌から力を抜いて、首を動かすようにして舐めて!」と叱咤激励を受けたことがあった。それからというもの、私はクリトリスをそのように舐めるのが常であったが、今回もそのように、私は先生のクリトリスを舐めた。「あぁっ、あぁんっ」と喘いでくださる先生。喘ぎながらもこちらを凝視しているようで、前頭葉あたりに先生の視線が刺さっていた。それから私は先生の大きなビラビラと小さなビラビラを何度か優しく舐めた。プレッシャーからか、自分の背中に汗がにじみ出てきているのがわかった。

 

「こんな感じですっ!」

 

私は照れ隠しの笑顔と高いテンションで、そう言いながら先生の方を見た。

 

「う~ん、まず、最初からクリトリス舐めるのは、良くないかな。まずは周りから焦らして舐めていって雰囲気を作るのが大事。あと、クンニの時に君は膣しか見れてない。もっと女の子の反応を見なきゃね」

 

大学生の頃に教育実習に行った際、実習先の先生から「君は授業中に下ばかり見ている」と、注意されたことを思い出した。私は子供たちに授業をしている時も、女性にクンニをしている時も、いつも下ばかり見ている。それは私の人生全体に通底する問題だった。

 

「じゃあ今度はGスポット触ってみよっか」

「はい、舌でですか!? 指でですか!?」

「指で。舌は無理でしょう(笑)」

「あっ、指入れても大丈夫なんですね」

 

これは私の下調べが甘かったが、『日暮里駅前クンニ塾』は指入れを禁止にはしていなかった。ホームページを見ると、指入れの是非はそれぞれの先生に任せているらしい。私は、ベッドの隣にローションが置いてあるのを見つけた。

 

「ローションつけましょうか!?」

「うーん、でも、彼女とやる時はローションつけないでしょ?」

 

彼女とやる時はローションつけないでしょ...? その言葉を聞いた瞬間、目の前の全ての世界が停止した。 私は、彼女に指入れをした経験がなかった。何百人もの風俗嬢に指入れをしたことがあっても、彼女にしたことは一度もなかった。それに私は、これから彼女ができたとしても、指入れをする時にローションをつける自信に満ち溢れている自分がいることにも気づいた。バファリンの半分は優しさでできていると言うが、ローションの9割は優しさでできているというのが私見だ。私は、正直に彼女に指入れをしたことがないことを伝えるべきかと迷ったが、もしそんなことをしたら「えっ、それじゃあ、あなたは何のために前戯をしているの?」という問いを突き付けられるのではないかと怖くなった。それは、私のアイデンティティを揺さぶる問いであったし、なにより「何のために前戯をしているの?」という問いは、哲学に分類される問いなのではないかと思った。一般的に、実学を教授する場においては「なぜ私たちはそれをするのか?」という原理的な問いが生じる状況になることは、雰囲気を壊してしまう可能性がある。私は、先生の善き生徒になりたかった。

 

「わかりました、ローションはつけません」

「うん、じゃあ、まずは入口付近を優しく触って濡らしてみて」

「はい...」

「もう少し広く指を動かしていいんだよ?」

「こ、こうですか...?」

 

私の指入れの要領が悪かったのだろう、先生は私の手を掴んで自ら動かし始めた。すると、先よりも遥かに先生の先生は濡れはじめ、ビチビチビチビチッ!という音が部屋中に響き渡った。

 

「すごいですね...」

「じゃあそのまま指入れてみようか、Gスポット触ってみて」

「はい...」

 

私は先生の奥深くに指を入れた。そこから第2関節で指を折って手前に引き、ザラザラとした部分を探した。『AV男優しみけんのスーパーSEX講座!』でしみけんが言っていたことをそのまま実行した。

 

「あっ」

「先生っ...! ここですか....?」

「うん、大体合ってる!あとほんの少しだけ奥に入れてみて、、、あっ....」

「ここですか....!?」

「そうそう、そこそこ。そこを中心に、指の腹で擦ってみて」

 

それから私はいつもどおり、指を静かに動かした。

 

「もう少し強く動かした方がいいよ?」

「もう少し強くても大丈夫なんですか!?」

「うん、だって、指ほとんど動いてないじゃない」

「指動かすと痛いってよく言いませんか!?」

「うーん」

 

困惑したような表情を浮かべながら、先生はまた私の手を取って激しく動かし始めた。

 

「こーんくらい強くやったら、そりゃ痛いよ。粘膜だからね」

 

それから先生は、少しだけ緩く、それでも私が思っているよりかは激しく私の手を動かした。

 

「でも、これくらいなら大丈夫」

「なるほど...」

「さっきの君のやつだと、たぶん指入ってるなぁくらいにしか思わなかったよ(笑)」

「はい...」

「だって膣はしっかり濡れてればペニスが入っても大丈夫なんだから。指一本だったらペニスより細いから、ペニスの刺激くらいには動かしても大丈夫なんだよ。君の指は、ペニスよりも全然動いてなかったよ」

「勉強になります」

 

あまりにクリティカルな先生の言葉に、私はたじたじになり、びっしょりと汗をかいていた。私の指は、ペニス以下だったのだ。

 

「じゃあ今度は下になろっか」

 

先生にそう言われ、私はベッドの上に仰向けになった。

 

「焦らすことの良さを知ってほしいから、最初は直接乳首を舐めてみて、その次に焦らして舐めてみるね」

 

そう言うと先生は、私の乳首を舐め始めた。宣言通り、最初はいきなり乳首を舐めてくださり、その次に、乳首の周囲を円を描くようにゆっくり舐めながら、徐々に乳首に舌を近づけていくように舐めてくださった。

 

「どっちの方が気持ち良かった?」

「どっちも気持ち良かったです!!!」

 

私はもう焦らすとか焦らされるとか関係なく、先ほどまで真摯に私にクンニを教えてくれた先生が私の乳首を舐めてくださっているという、そうした端的な事実に興奮していた。真剣に私に前戯を教えてくれた先生は私にとって、教師モノがコンセプトの風俗店の女性よりも、遥かに先生に思えた。これは一つのリアリティショーであり、宮沢賢治風に言うならば、彼女は私にとってほんたうの先生だった。

 それから先生はローションをつけて私の男性器を握り、手コキをし始めた。手コキには焦らしもなにもなく、ただただ即物的な上下のストロークだけがあった。それは先生が下手というわけではなく、終了時間が迫っているという環境的な要因が先生をそうさせていたのだと思った。先生にこんな即物的な手コキをさせてしまったのは、60分コースを選んでしまった自分だった。それに私は『日暮里駅前クンニ塾』が普通に抜きありのお店であることも知らず、お昼にオナニーをしてしまっていて射精ができそうになかった。私はもうその時点で、幾重にも前戯を失敗していたのだ。3分ほど手コキをしてもらったところで、タイマーが鳴った。

 

「あぁっ、あっ、気持ちいいです。気持ちいいですけど...先生、すいません。あの、私、このお店は抜きありなのかどうかよく調べてなくて、たぶん抜きが無いだろうと思って家でオナニーをしてきてしまいました。射精できそうにありません。すみません。」 

「そうなの~!? じゃあ本当に勉強だけしに来たんだね」

「はい...」

「勉強になった?」

「凄く勉強になりました」

「それなら良かった」


それから2人でシャワーを浴び、またベッドの上で隣り合わせに座った。今度は先生が鞄から評価表を取り出した。評価表はクンニを評価する10個の項目があり、それぞれにA~E評価がつけられるものだった。

 

①刺激の強弱は、痛かったりはしなかったから悪いわけではないけど、もう少し強めだったり、緩急をつけるとよかったからC:普通かなぁ」

「はい...」 

「②スピード・リズムも、さっきと同じ理由でC:普通かな」

「はい...」  

「③焦らし方の上手さは、んー、周りから舐めずに最初からクリ舐めちゃってたから、D:悪いね」 

「そうっすね、なんか焦らしたりするの恥ずかしいんですよねぇ~」

「そっちが恥ずかしがっちゃうと、こっちも恥ずかしくなっちゃうじゃぁ~ん」

「えっ...!?先生、可愛いですね!」

「もぉ~、そういうのもいいけどぉ~、やっぱ焦らしは大事だからね」

「はい...」  

④舌の柔らかさは、優しかったし良かったかな。B:良いだね」

舌の柔らかさって走るのが速いかどうかみたいなところがありそうですよね。先天的なものと言いますか...

「うん、ちょっとわかんないけど」

「はい...」

⑤気持ち良さC:普通かな。これも強弱つけてもっと良くできるからね」

「はい...」

⑥講師はイケたか、これは今日はイケなかったからD:悪いだね」

「はい......」

⑦ボディタッチは、これはC:普通かな。やっぱ膣ばっかり責めちゃってたからね。もっと太腿とかも触っても良かったよ」

「はい...」

⑧声かけや言葉責めは、これは特に人によっても好き嫌いあるから必須ってわけじゃないけど、それにしても何もなかったよね。ずっと下見ちゃってたしD:悪いだね」

「はい...。私の人生全体の問題です...」

⑨清潔感は、ヒゲもしっかり剃ってるし、爪も短いし、これは良かったね。B:良いだね」

「あざっす」

⑩女性器構造の理解は、これも良くできたと思う。B:良いだね」

「あざっす」

「ということで~、今日の総合評価は、45点!」

 

 

「今日は実践っていうよりかは、ほとんど講習になっちゃってたからね」

「はい...」

「この評価の紙は次回持ってくると1000円割引になるからね。大切にしてね」

「あざっす」

 

評価表を私に手渡すと、先生は鞄を手に取り、帰り支度をし始めた。

 

「どうする? ホテルは一緒に出る?」

「んー、ちょっと一人で反省してから帰ります」

「そうなんだ(笑) 良かったらまた勉強しに来てね」

「はい...!」

 

先生が玄関の方へと歩み出し、ヒールを履き、こちらの方を振り返って笑顔で手を振ってくださった。「今日はありがとうございます。本当に勉強になりました」最後に心から感謝の言葉を先生に伝えることができた。先生が背中を向けて部屋から出ていき、ドアがゆっくりと閉まっていった。先生のヒールで歩く音が、ドアの向こう側で響いていた。その音は徐々に遠く離れていき、やがて聞こえなくなった。私は改めて、先生から頂いた45点のクンニの評価表を見た。

 

 

山吹も 菜の花も咲かぬ 小庭哉(やまぶきも なのはなもさかぬ こにはかな)

 

 

 

 



タピオカジュースと4人のヘルス嬢

 4月のとある日。その日は夏のような気候で、池袋の某デリヘルを利用した。やってきたのは、黒髪清楚系の、私よりも3~5歳くらい年上のお姉さんだった。ホテルのインターホンが鳴ってドアを開けると、お姉さんの顔が見えるよりも先に「今日は暑いね~!」という声がドアの隙間から聞こえた。ドアを開けてからこちらの顔が見えるより先に話をし始めてきたデリヘル嬢はこれまで2人だけ会ったことがあり、2人とも常軌を逸するほどに明るい性格の女性だったが、彼女もまた例に漏れず明るすぎてキマッているような表情をする女性だった。

 部屋に入るなり彼女がベッドの上に腰を掛けたので、私も隣に座った。

「ねぇねぇねぇねぇ!私ね、この前はじめてタピオカジュース飲んだの!飲んだことある!?」

「飲んだことないです、最近流行ってるみたいですよね」

「うん!飲んだことないなら、 今度飲んでみてよ!」

「そんなに美味しかったんですか?」

「うーん、そうでもなかったんだけど」

「じゃあなんで勧めてくるんですか?」

「お兄さん飲んだことないなら、はじめて飲んだ時の感動を共有したいと思って!私が今日はじめて飲んだから、ただそれで感動してるだけなの!」

どうやら、タピオカそのものよりも『流行っているタピオカを初めて飲んでみた』という体験の新規性を共有したいようだった。自分の欲望のあり方に関してえらい自覚的で、明瞭な話し方をしてくる人だと思った。ちなみに、彼女のプレイはめちゃくちゃにエロかった。

 

 3日後、池袋の某ヘルス店に行った。小雨が降り、肌寒い日だった。平成最後の日だった。フリーで入ったら、凄く身体の線の細い子がやってきた。会っていきなり「私、胸小さいけど大丈夫ですか?」と言ってきた。挨拶よりも、名を名乗るよりも先に、そのように言われた。「さっきもね、お客さんに『細すぎるだろ!』って凄く怒られたの!」そう言いながら、苦笑いよりかは少し嬉しそうな笑みを浮かべるような女の子だった。プレイが終わった後、ベッドに寝転びながら、互いの出身地の話をしていた。彼女は最近、地方から越してきたようだった。それから急に、タピオカの話をし始めた。

「ねぇ、タピオカ飲んでる人ってバカだと思わない? 流行ったからって、みんな急にお店の前に並びだすんだよ。大して美味しくもないのに。本当はあの人たちはタピオカを飲みたいんじゃないと思うよ。東京の人ってバカばっかり。あの人たちは、自分が本当にハマってるものとか、無いんだと思う」

こんなにも東京の人間に偏見を持っている子が未だに存在しているのかと思いながらも、よくよく考えれば私も上京したての頃は同じようなことを考えていたのを思い出した。

「うーん、じゃあ君は何が好きなの?」

カニカマ!知ってる?セブンイレブンカニカマ、凄く美味しいんだよ。今日も持ってるよ!」

そう言いながら、彼女は鞄の中から5本入りのカニカマと、練りからしのチューブ、それから、生しょうがのチューブを取り出して見せてきた。カニカマは、ドン・キホーテカニカマだった。ちなみに、彼女のプレイは破壊的にエロかった。

 

 次の週の仕事終わり、また池袋でデリヘルを利用した。もっと言えば、池袋でもどこでも派遣してくれるデリヘルを利用して、池袋に呼んだ。19時半の予約をして、18時半にお店に1時間前の確認の電話をし、スムーズに19時20分にはホテルに入って、部屋番号をお店に伝えた。予定通り19時半ちょうど辺りに女の子が来て、挨拶をすると「昨日の夜に『明日19時から予約入ってます』ってスタッフに聞いたんだけど、お兄さん今日来る時間マジ間違えたん?」って、理不尽にキレられた。お嬢様のような明るい色の清楚なワンピースに、ピンク色のキラキラしたリュックを背負ってる、20代中盤くらいの、いわゆる〝女の子らしい〟女の子だった。「可愛いですね」って言ったら、「いや、私、中の下だから!」って、すごい剣幕で言われてしまった。それでも「いやいや、可愛いですよ」って言ったら、「フフッ、フフッ、そんなことないよー」って少し笑いながら言ってくれた。顔を上向きにして肩を震わせながら「フフッ、フフッ」って、低い声で笑う女の子だった。

 プレイが早く終わってしまったので、布団の中に潜りながら会話をした。布団を掛けるには室内が暖かすぎて、太ももに汗が滲んでいた。

「最近ね、女性用風俗に行きたいと思ってんの」

「そうなんだ、相手が男性のとこ?」

「そう」

「へぇー、そういうの行ったことないんだ?」

「うん、今までは歌舞伎町のホストにハマってたけど、もうホストは22の時に飽きた」

「そうなんだ。ホストにハマってた人で、女性用風俗に目覚めた人の話もたまに聞くよ」

「わかるー、だってホストみたいなかっこいい人いるし、1対1で相手してくれるんだよ?」

「それは嬉しいよねぇ」

「しかも、2時間で2万もいかなかったりするからね。サンキュー並みじゃね!?」

なんてヘルス嬢的なフレーズなんだろうって思った。『サンキュー』ってのは、30分3900円を謳っている激安デリヘルのことだ。1年前、レズ風俗に行きたがってる池袋のホテヘル嬢と話をした時、「デートコースより前に、まずはヘルスコースで様子見っしょ」と言われ、この子はなんてヘルス嬢的なんだと思ったが、女性用風俗の話をした時に「サンキュー並みじゃね!?」というフレーズが出てきた彼女は、もっとヘルス嬢的な人だと思った。

「はぁ~、最近働きすぎて疲れてるの」

「そうなんだ」

「来週末、大きなお金が必要だからさ。今週は睡眠時間削って、頑張って出勤増やしてるの」

「大変だねぇ」

「はぁ~、タピオカ飲みたい」

彼女は、疲れているようだった。それから、シャワーを一緒に浴びてホテルを出た。「フフッ、フフッ」って、低い声で笑う彼女だったが、素股で腰を振っている時だけ急に高くてか弱い声を出してきたので、ギャップがエロかった。別れ際に「凄くエロかったですよって言ったら、「それ、いい意味だろ。ありがとな」って言われた。

 

 また次の週の土曜日に、池袋のデリヘルを利用した。茶髪のロングヘアの、20代前半でも後半でもおかしくないような、年齢不詳系のきつい顔の美人さんがやってきた。

「お兄さん、今日仕事なん?」

「夕方からちょっとだけね」

「仕事の前に抜いてちゃんと仕事できるん!?」

「むしろ仕事の前に抜いた方が集中できますね」

「まじかぁ、お兄さん面白いなぁ」

「お姉さん、めちゃくちゃ喋りやすいですね」

「九州の飲み屋で働いてたからなぁ」

「だからそんなに声が低いんですか?」

「これは元からや!」

 

こちらが服を脱がせば、大きく万歳をし、ベッドに入れば、上半身を仰け反らせながら大きく伸びをするような、自然体な女性だった。プレイが終わって、シャワーと着衣を終え、時間が来るまでソファに座って喋っていた。

 

「なぁお兄さん、私よくSって言われるんだけど、Sやったと思う?」

「Mなんじゃないすか。Sっぽく見えるのは、顔がきついだけで」

「ふふっ、そうかもなぁ」

 

タイマーが鳴って、一緒にホテルを出た。この日は、池袋北口にある、安くて、部屋がいっぱいあって、風俗嬢と風俗客ばかりが出入りするホテルの、9階の部屋を利用していた。廊下で待っていると、下りのエレベーターが9階に到着した。

 

「エレベーター途中で誰か入ってくるかなぁ」

「風俗客ばっか使うホテルだから、途中で止まると思うよ」

「それじゃあ私、止まらない方に賭けるわぁ」

「止まるっしょ」

 

そのままエレベーターは一度も止まることなく、1階に到着した。

 

「やったー、私の勝ちやぁ」

「止まらないなんて珍しいわぁ」

 

1階に到着してエレベーターのドアが開くと、3人の女性が縦1列にエレベータの前に並んでいた。みんなスマホをいじりながら、下を向いていた。ラブホテルに1人で来ているということは、デリヘル嬢かもしれなかった。

 

「ターピオカ飲みてぇぇええええっ!」

 

フロントに鍵を返しに行く途中、急に隣を歩いていた彼女が天に向かって叫び始めた。突然どうしてそんなことを言いだしたんだという思いと、ヘルス嬢連続タピオカ記録を4に伸ばせたことのおかしさもあり、「なんで!?なんでそんなこと急に言いだしたの!?」と聞いたところ、先ほどエレベーターから出た時にすれ違った女性3人の内の1人が、タピオカジュースを飲んでいたからということだった。ちなみに、彼女のプレイは快活にエロかった。

 

 

ぽっちゃり店のデリヘル嬢。あるいはフェラ呼吸について。

 70kgくらい体重があってもおかしくないデリヘル嬢が、私の身体の上に跨った。確かな重みを感じる、騎乗位素股だ。この日は、池袋のぽっちゃり店を利用していた。誤解してほしくないのは、上に乗られて体重の重みを感じたのは、別にデリヘル嬢がぽっちゃりしているからとうわけではない。これは、下にいる人間に対してどのくらい自分の体重を乗せても平気なものだと思っているのか、上に乗っかる側の塩梅の問題なのである。現に、以前も別のぽっちゃり店のデリヘル嬢に上に跨られた時は、驚くほど何の重みも感じなかった。

 私はお腹のあたりに確かな重みを感じながら、上から見下ろしてくるデリヘル嬢の顔を真っすぐに見つめた。もしも彼女が、全く重みを感じさせないほどに完璧な騎乗位素股をしてくるような人だったら、彼女の顔を真っ直ぐに見つめることなんてできなかっただろう。そんなに配慮のよく行き届いた人間と目を合わせてしまったら、全うに、至極全うに、私が私の顔から読み取られてしまいたくない何かを、すぐに読み取られてしまうに違いないからだ。そうではないと思ったからこそ私は、彼女の顔を安心して真っすぐに見つめることができた。私が彼女の目を見つめてしばらくすると、彼女は腰を動かすのをやめ、上から覆いかぶさるように私に抱きついてきた。私は先よりもさらに、お腹から胸の辺りにかけてズシリとした厚い重みを感じ、少し息が詰まった。彼女は、少しもためらうことも恥ずかしがる様子もなく、無表情で

「おっぱい当たってるねぇ~」

と、言葉を発した。彼女はGカップだった。確かに、彼女のおっぱいは潰れるように、私のおっぱいにギュッと当たっていた。しかし、いや、「しかし」という接続詞がここで妥当なのかは甚だ疑問の残るところだが、彼女の下っ腹も、おっぱいと同じか、あるいはそれ以上のボリューム感で、私の下腹部を圧迫していた。「おっぱいが当たっているね」と言う時、私たちは暗黙のうちに〝別のところは当たっていないのにも関わらず、おっぱいだけは当たっている〟という、他の身体部位とは異なるおっぱいの感触の特殊性を味わっている側面がある。おっぱいと非おっぱいのギャップを楽しんでいる、と言い換えてもよいだろう。しかし、ぽっちゃりした彼女の場合は、紛れもなく〝おっぱいも、お腹も同時に当たっている〟のであり、そこではお腹が、おっぱいのおっぱい性を侵食するように剥奪し、おっぱいの特殊性は限りなく失われていた。しかしそれと同時に、おっぱいはやっぱりおっぱいで、お腹はやっぱりお腹であることに変わりはなく、彼女が言うように、おっぱいが私の身体に当たっていることも疑いようのない無い端的な事実であった。

「おっぱい当たってるぅ〜↑↑↑」

と、返事をして改めて彼女の顔を見ると、20代後半くらいだと思っていた彼女が、おそらく30代前半くらいの女性であることに気づき、それから、かなりの薄化粧であることにも初めて気がついた。

「すごい、薄化粧なんだね」

「動いてると、すぐ汗かいちゃうから」

そう言って彼女は身体を起こし、再び腰を振りはじめた。しばらくすると「はぁっ、はぁっ、はぁっと、喘ぎ声というよりかは、ただただ呼吸が荒くなってきたような荒い声をあげ、彼女の上半身にうっすらと汗が滲み始めた。

「フェラ、するねっ!」

唐突にそう言うと、彼女は後退して私の両脚の間にうずくまり、フェラチオをし始めた。「ふぅ〜っ、ふぅ〜っ、ふぅ〜っ」と、まるで私の尿道に息を吹き込むかのように男性器を咥え始めた彼女は、おそらく、自分の呼吸を整えるためにフェラチオをしていた。俗に言うところの〝フェラ呼吸〟というやつである。しばらくのフェラ呼吸の後、「最後はお口か素股かどっちでイキたいっ!?」と彼女が聞いてくれたので、「素股で!」と応えた。私は、彼女が騎乗位素股で疲れてしまっていることに薄々気づいていたし、素股をしたいならば正常位素股をすることだってできたが、それでも変わらず彼女に腰を振ってもらって自分はマグロで居続けるという罪を犯してしまった。古代ギリシアの哲学者であるアリストテレスは、宇宙の運動の根本原因でありながら自らは何者にも動かされない神のことを『不動の動者』と呼び、そうした状態のことを『神的な生活』と表現したが、ラブホテルという宇宙に於いては、まさにマグロこそ『不動の動者』であった。

 

形而上学〈上〉 (岩波文庫)

形而上学〈上〉 (岩波文庫)

 

 

ただの一人の人間である私が『神的な生活』を送ろうとする、そうした態度は不遜な態度に他ならないが、それでもやはり私はマグロで居続けて彼女に動いてもらうことを選択してしまった。そんなマグロの上に再び彼女が跨り、腰を振り始めた。彼女の額には、露になった汗が光っていた。彼女は身体の前面で男性器を手で持って腰を振ったり、お尻の後ろの方で男性器を持って腰を振ってみたりしてくれたが「はぁっ...、はぁっ...、はぁっ...」と、先よりも早く、20秒ほどで息を荒げはじめた。

「ローションフェラ、するねっ!」

そう言うと、彼女は再び後ずさりをし、今度は口の中にローションを含めながら「ふぅ〜っ、ふぅ〜っ、ふぅ〜っ」と、呼吸を整え始めた。俗に言うところの〝ローションフェラ呼吸〟である。エラ呼吸をするマグロと、フェラ呼吸をする彼女の、神的な性活。彼女は呼吸が整った頃になると、今度は何も言わず、目の前にいるのはただのマグロだという現実を素直に受け入れたように、あるいは、神の前では人間はそうするしかないように、再び私の身体の上に跨って騎乗位素股をし始めた。蓄積した疲れからか、はたまたマグロに対する怒りからか、もはや騎乗位素股というよりも、上から私の顔を一直線に見下ろしながら、ただただ激しい手コキをし始めた彼女。腰を振る必要のないライトな動きではあったものの、それでも彼女は相変わらず全身に汗を浮かべながら「はぁっ...、はぁっ...、はぁっ...」と息を荒げていて、そんな彼女の額で煌めく汗を眺めながら、私は射精した。すると彼女は、マラソンを完走した後の選手のような激しい息遣いと燃焼感と共に、うつ伏せの体勢になるようにベッドにダイブした。彼女が疲れているのはわかってはいたものの、それでもたくさん動いてもらう方を選んでしまったことを謝ろうと思い「たくさん動いてもらっちゃって、ごめんね」と言おうとした時、先に彼女の方が口を開いた。

「はぁ…、はぁ…、はぁ…、ごめん、はぁ…、ごめんね。ちょっと...気持ちよすぎて…息が...。はぁ…、はぁ….。気持ち....よすぎて…。。。

そんなわけ、ないだろう。やっぱり、この人と目を合わせて良かった。

 

 

 

 

 

もしかして俺って、お客さんでしかないのカナ⁉️😅💦

 そういえば、この前は急にお休みになってたケド,大丈夫⁉️😔いつも頑張って出勤してるし,体調崩しちゃったのカナ❗️❓ソレとも、女の子の日だったの,カナ❗️❓(笑) 心配だから、あんまり、無理はしないでほしいケド,僕も4日前から予約してたので、ちょっと残念。。。😌仕事忙しい中で上司に必死に頭下げてお休みとって予約してたから、急なお休みは、さすがにね😅僕も君のこと予約してキャンセルしたこと今まで一回もないでしょ❗️❓キャンセルは、お互い様だから、お互いに気をつけようね😤👊でも、心配すること,ないからね!君に会うためなら、仕事休むのだって全然平気だし、この前みたいに休まれちゃっても、絶対に嫌いになることなんてないから❗️(笑)絶対嫌いにならないって自信ある!😤(笑)

 今日はこうして、ちゃんと出勤してくれて、嬉しい、よ😆あ、でも、今日はプレイしなくていいからね💦今日は純粋に、ただ君と喋りたくて来た😤‼️僕はね、えっちなコトしてくれるから君のことが、好きっていうわけじゃ全然、なくてただ、喋れるだけで嬉しいんだよね。😆だから、今日はプレイしなくていいよ😅💦普通に、人として君のことが好き❗️俺のことはどう思ってるのかな?もしかして俺って、お客さんでしかないのカナ❗️❓😅💦俺は本当に君のことをえっちなコトとか抜きにして人として好きだから、君もそう思ってくれてたら嬉しいよ。だって、今日はこうして喋りに来てるってことが、それを物語ってるでしょ(笑)正直、僕もお金持ちってわけじゃないから😅(汗)、60分喋りに来るだけで1万8000円もかかるのは正直言っちゃうと痛い出費(笑)だケド、でも、君と喋ることにそれくらいの価値があると思っテル。それに加えてラブホテル🏩代も5000円くらいかかっちゃうケド,それくらい君のことが純粋に人として好き💪‼️もちろん女性として好きって言うのもあるけど、人間として好き❗️今までこんなお客さん会ったことある❗️❓(笑)ないんじゃない❗️❓(笑)俺は普通のエッチなことを目的にしてるお客さんとは違うからサ!😅変わり者ってよく言われるんです(笑)だから、正直言っちゃうと、普通に一緒にご飯食べに行ったりしてほしいんだよね(笑)今日この後にご飯でもどう❗️❓今日が無理だったら,お休みの時でもいいよ😉もしかして俺って、お客さんでしかないのカナ❗️❓😅💦もちろん,君だって一人の大人の女性だからいろいろ考えがあると思う。だって、風俗って人の気持ちを扱う職業だし,君は優しい子だから,他のお客さんのことも気を遣ったりすると思う😌でも、俺は本当に君のことを思ってるし、この前みたいに予約したのにお休み喰らっちゃっても、全然んヘーキだから❗️😤(笑)むしろ、あんまりこの仕事続けてほしくないなって思ってるカラ、休んでくれるとちょっと安心してたりする😅💧(笑)だって、やっぱ君が他の男の人とそーいうことしてるって考えるだけでも辛いから。でも,大丈夫❗️😤やっぱもちろん君にも事情があってこの仕事を選んでると思うし,そこに他人が立ち入ることはナンセンスだと思うカラ😌だから、少しでもプライベートの君の支えになれればいいと思ってるから、よかったら一緒にご飯でもいかない?(笑) もしご飯が厳しかったら、連絡先教えてくれるだけでもいいからサ👍 あ、でもLINE@はやめてね。だってアレ、営業用でしょ❗️❓(笑) ちなみに今日って俺は何人目なの❓ いや、聞いてみただけ😅💧もしかして俺って、お客さんでしかないのカナ❗️❓😅💦そういえばこのまえ写メ日記に花見の写真載せてたけど誰と行ったの❓もしかして彼氏❓(笑)だってあれ明らかに自撮りの距離じゃないもんね😅💧さすがに俺も大人だからなんとなく察するよ🤔(笑)俺はそういうの全然ヘーキだけど、あんまりお客さんが見るところでそーいう勘違いさせちゃいそうなことは控えた方が良いかと...💦俺は全然大丈夫なんだけどね😤❗️(笑)それで、どうする?(笑) もしプライベートでご飯に行ってくれるとか連絡先交換してくれないと、これから指名しに来るかはわからなくなっちゃうかも😥もちろん君のこと好きだから普通に来ると思うケド,やっぱ風俗だとお金もかかるし仕事もあるしナカナカ時間とれないかも😅(汗)この前みたい予約しても急に休まれるとキツイしね😅💦やっぱこーいう仕事してると、なかなか自分に素直な気持ちを吐き出せなくなると思うし,よかったら俺の前だけは仕事の愚痴とか言って素直になっていいよ😤男は女の愚痴聞きたくないとかいうケド、俺は全然そんなことないから👍だから君の支えになりたい、正直言うと結婚したいと思ってる❗️(笑)でもそーいうのって友達から始めてみないとわからないし,相性とかも大事だから😤だから普通に一緒に遊んで欲しいな❗️もしかして俺って、お客さんでしかないのカナ❗️❓😅💦ねぇ、俺と一緒にいて楽しい?ん?どした?いや、なんか反応うすいからわ(笑)楽しくないのかなーって思って。そんな冷たい顔されたらもう指名しづらくなっちゃうよ~:😅💧 明日は出勤するの❓いや、聞いてみただけ😅💧もしかして俺って、お客さんでしかないのカナ❗️❓😅💦

 

 

石垣島で台湾出身のデリヘル嬢に左ケツを叩かれた

 

 石垣島の海は美しい。東京のデリヘルと、石垣島のデリヘルでまず目につく違いといえば、海である。石垣島のデリヘル嬢の写メ日記の中にはよく、海の写真が出てくる。

「今日から石垣島に来ました。一緒にエッチなことしましょう♡」

「お兄さん、今日はありがとう。旅行楽しんでね!」

そのような定型文が添えられながら、何度も何度も同じ石垣島の海の写真が、まるで人工知能が日記を生成でもしているかのようにホームページ上に日々投下され続ける。石垣島に到着してから空いた時間があれば、そんなデリヘル嬢の写メ日記を何度も何度もiPad上で眺め続けた。iPad上に映る写メ日記の中の石垣島の海は、美しかった。

 

 3月9日から3月17日までの9日間、石垣島に滞在した。ピエール瀧が逮捕される前の3日と逮捕されてからの6日の、計9日間である。8泊9日の間は毎晩かかさず、最低でも5時間は友人たちと飲酒をした。ピエール瀧逮捕の件を受けてミヤネ屋では、コカインよりもアルコールの方が依存性と身体の有害度が高いと報道されていた。

 

 飲んでいた友人の中の一人に、やたらと女性にモテる胡散臭くてピュアなアラフォーの男がおり、一人の男がいろいろな女の人にモテているところを間近で見てしまうと「羨ましいなぁ」という感情がふつふつと沸き起こってきてしまったため、私もせっかくの旅だから恋焦がれる気分になりたいと想い、滞在して3日目の夜にデリヘルを呼ぶことにした。

 

 石垣島のように土地の特徴が大きなところでデリヘルを呼ぶ際に我々が真っ先に考えることは、地元のデリヘル嬢を呼びたいということである。それは、せっかく石垣島に来たのだから、八重山そば石垣牛、ヤギ汁を食べたいという感情を抱くことと同じである。しかし、石垣島は出稼ぎに来ている人がほとんどで、例え地元出身のデリヘル嬢が存在していたとしてもわざわざ地元出身であることを公表して働くことなんてあり得るわけがないため、デリヘルのホームページでプロフィール巡りをしたところで地元出身のデリヘル嬢を見つけることはできなかった。それでもせっかくの観光ではいつもと違うタイプのデリヘル嬢を呼びたく、自分が普段生活をおくっている東京とは離れたところが良いと思い、プロフィールに「関西出身」と書かれている20歳の女の子を指名することにした。それに加えて、その女の子の得意プレイのところに「恋人プレイ♪」と書かれていたのも、指名をした大きな理由の一つである。なぜなら私は、石垣島という地で恋焦がれる気分になりたかったからだ。

 

 滞在3日目は、昼から曇りがちな日だった。私がデリヘルに向かう深夜にはポツポツと雨が降りはじめ、自転車を走らせながら雨が強くならないかを心配していた。海に囲まれているうえに気温の高い石垣島は水蒸気が発生しやすく、いわゆる〝スコール〟というような瞬間的な豪雨が起こりがちだ。雨が降ったら降ったですぐに強い日差しが顔を覗かせるし、なんとも移り気の激しい空だ。天気予報は翌日の分ですら当てにならないくらいに毎日が不安定で、石垣島に来てからは東京にいる時よりもずっと、空の偶然性に目を向けるようになった。

 

 小雨が降るなか石垣島にある数少ないラブホテルの内の1つに到着し、デリヘル店にホテルの部屋番号を電話で伝える。普段、東京でデリヘルを利用する際は、電話をしてから普通で10分、遅くても15分後にはデリヘル嬢が部屋に到着するものだが、この日は20分以上経過してもデリヘル嬢がやってくる気配がなかった。沖縄には集合時間に遅刻することなんて当たり前だと考える「ウチナータイム」という時間感覚があるらしいので「これが俗に言うところの〝ウチナータイム〟と言うやつか!」と、いかにも内地の人間が抱きそうな軽薄な考えと共にデリヘル嬢を心待ちにしていると、それからさらに5分ほどしてやっとドアのノックが鳴った。ドアを開けるとそこには、黒髪お団子ヘアで、細く釣り上がった目の、いかにもアジア系という顔立ちの膨よかな女性が控えめな笑顔で立っていた。30歳は超えているであろう佇まいだ。

 

「初めまして、こんばんは」

 

「オニイサン、コンバンハー。旅行中デスカー?」

 

 口から出てきたのは片言気味の日本語だった。気になって思わず「どこの出身なんですか?」と反射的に聞いてしまうと、台湾デース」と返ってきた。私が指名したはずの『関西出身の20歳の女の子』はどこにも存在しないということを即座に理解するに至り、私は裏切られた気持ちになった。しかしなにも私は、プロフィールとは別の女の子が来たことに関して「裏切られた」と思ったのではない。東京で風俗を利用している身からすれば、雑なお店では別人が来ることを想定するくらい、初歩の初歩である。私は、プロフィールとは別の人が来るとしても、まさか台湾人が来るとは予想できなかった自分の想像力に裏切られたと感じたのである。

 

 石垣島には、世界平和の鐘や、平和都市宣言の碑、あるいは憲法九条の碑などが設置されている『新栄公園』という大きな公園がある。滞在中の3月11日14時46分には東日本大震災犠牲者追悼鐘打』と銘打って世界平和の鐘が鳴らされるほど、モニュメンタルな色彩の強い公園で、そんな新栄公園には、石垣島の地理的アイデンティティを訴えてくるかような地図の碑も設置されていた。

 

 

 石垣島を中心とした地図を見るならば、東京や大阪よりも、フィリピン、香港、それから特に台湾が地理的に近距離であることは、一目瞭然なのである。それなのに、ラブホテルに来たデリヘル嬢が台湾人と知って心の中で驚いてしまったことには、私がいかに普段から東京、あるいは本州を中心とした日本地図しか見てこなかったか、そして、いかに私がそうした想像力の下でしか石垣島のデリヘルを捉えられていなかったかということがよく表れていた。

 

「オ兄サン、イツマデ イルノ?」

 

「今週いっぱいだね」

 

「ソウナンダ。1万3000円デス」 

 

 このお店は、60分13000円で、なぜか無料で+10分サービスをしてくれたので70分13000円だった。しかし石垣島のデリヘルの相場が安いというわけではなく、ここのお店だけやけに値段が安かっただけで、その他のデリヘルは都内に比べて値段に変わりはなかった。

 

「シャワー アビルヨ」

 

料金の受け渡しを終えると彼女は流れるように服を脱ぎ、私も追うようにして全裸になった。ボディピアスと入れ墨が刻まれている身体を顕わにした彼女が、目じりと口角が今にも繋がりそうな能面のような笑顔で手招きをしてきたので、後ろにひっつくように歩いて浴室へと向かった。

 

     

  彼女は、手のひらにボディソープをつけると、そのまま手のひら回すように優しく私の乳首を洗った。それから、手のひらを縦にして腋とお尻の割れ目にスッと忍ばせるように洗うという、どちらかと言えばヘルスよりもメンズエステでの洗体に近い技巧的な洗体術を身に付けていた。それから彼女は最後に腰を大きく下に屈め、至近距離で凝視しながら何度も何度も念入りに男性器を洗った。

 

「オ兄サン、先ニ 出テ 待ッテテネ」

 

私は先に浴室を出てバスタオルで身体を拭き、彼女が身体を洗い終わるのをベッドの上で仰向けになって待った。

 

         

1分もしない内に彼女は浴室から出てきて、バスタオルで身体を拭きながらベッドへと向かってくる。

 

「電気 消スネ」

 

そう言って電気を消すとすぐに、彼女がベッドの上に乗りこみ、私の両太ももを跨ぐように座って男性器を右手で軽くいじりながら、ニコッと口を開いた。

 

「オ兄サン 1万円デ モット イイ サービス 。ドウスル? 1万円払ワナイナラ 手コキ シカ デキナイ」

 

驚いたことに、突然、お店のシステムを完全に無視した俺ルールを押し付けられたのだ。『旅の精子はコキ捨て』とはよく言うので、手コキで終わらされるのも悪くなかったが、せっかくの石垣島で私は浮かれ気分になりたかった。

 

「1万円払ったら、キ、キッスもちゃんとしてくれるのか!?」

 

「1万円 払ウト イイ サービス。モチロン キス モ イッパイ」

 

「ははは、嬉しいなぁ~」

 

「ドウスル?1万円 払ウト イイ サービス」

 

「それじゃあ払うよ」

 

「前払イネ」

 

 ベッドから一度降り、カバンから1万円札を取り出して彼女に手渡した。もう一度ベッドに仰向けに寝ると、彼女が私の上に覆いかぶさり、おもむろに乳首を舐め始めた。舌先を立てる繊細で気持ちのよい乳首舐めだったが、束の間の5秒で終わり、それから彼女はすぐにフェラチオを始めたが、これまたほんの10秒足らずで終わってしまった。それからすかさず彼女は私の男性器にゴムとローションをつけ、「アァンッ!アァァァァンッ!」とけたたましい雄叫びをあげながら高速騎乗位素股で腰を振り出したかと思うと、10秒後には「ツカレター」と、私の横に仰向けにゴロンと寝始めた。「疲れちゃったかぁ」と言いながら私が正常位素股の体勢になり腰を振り始めると「アァァンンツ!キモチイ!イクッ!アァンッ!イクッ!イグッ!!!」と、先よりもさらに大きい喘ぎ声が部屋中に響き渡った。しかし私は、ほんの5秒でこれ以上にないほど大きな喘ぎに到達した彼女のテンションについていくことができなかった。それに、彼女のその大きな喘ぎ声が、ただただ相手を早くイカせるための演技ということを私はよく理解していたし、さらには、部屋に来るときはウチナータイムだったくせに射精のことになるとウチナータイムは全く認めようともしないのかという不合理さにも苛立ってしまい、大きな雄叫びをあげる彼女をよそに、私は静かに振っていた腰を一旦停止し、休憩がてらキスをしようと彼女に顔を近づけようとした。すると彼女は、両手で私の頬を優しく包むように撫で、そのままキスを歓迎してくれる、かと思いきや、突如、両腕にグっと力を入れて私の顔を後ろへと押し戻し、まるで私の頭がカメハメ破の波動にでもなっているかのような体勢で圧倒的なまでのキスの拒否をされるに至った。仕方なくキスを諦め私が再び腰を振り始めると、彼女はまた「アァンッ!イクッ!イクッ!」と声を上げはじめたが、次第に「アァンッ!イクッ!イケッ!」と、全くイク気配のない私への煽りの言葉を密かに織り交ぜ始めた。キスの拒否という彼女の契約違反に加えて、「イケッ!」という刺々しい煽りの言葉に、この女性はなんて倫理観のない人間なのだろうという思いを強くしたが、私はこんなシチュエーションが嫌いではなかった。彼女のように、客のことなんて全く気にも留めていない冷淡な女性であって初めて、私は素直に好意の言葉を投げかけることができるのだ。もしも私の発した好意の言葉を、好意と共に相手に受け止められてしまえば、そこには好意の言葉を発した者の責任というものがどうしたって問われてしまうが、もしも相手が好意の言葉を全く受け止めるはずもないほどに冷淡な人間であれば、私は無償の愛を叫ぶことができる。日本の片隅で愛を叫ぼうよ。今こそ大きな声で「好き!」と叫びながら腰を振ろうよ。そう決意して、「イケッ!ハヤク!イケッ!(ペチッ)」と露骨に煽りながらついには私の左ケツまで叩き始めた彼女に対し、私は腰を振りながら愛を叫んだ。

 

「ちゅき!」

 

得てして人間というものは、愛の場面では自分の思った通りの言葉を発せないものだが、私も「好き!」と言おうとして「ちゅき!」と声を発した自分に驚きを隠せなかった。精神科医で哲学者のジーグムント・フロイトの唱えた『防衛機制』の観点から解釈すれば、私が他人に対して「好き!」と伝える時に心の根底に潜んでいる不安を払拭するため退行して「ちゅき!」と幼児言葉を口にしてしまったと解釈することもできるが、私本人としては、事前にキッスをするはずだったのにキッスを拒否されてしまったことを心のどこかで引きずっていて、その気持ちが「ちゅき!」「ちゅ」の部分に名残として表れてしまった、という解釈の方が筋が良いのではないかと考えた。それになにより、こんなにも状況に適合した「ちゅき!」を発した人間は未だかつて存在していないのではないかと思い、感慨深い気持ちで腰を振りながら愛を奏でた。

 

「イケッ!ハヤク!イケッ!(ペチッ)」

 

「ちゅき!」

 

「ハヤク!モット!モット!(ペチッ)」

 

「ちゅき!」

 

「ハヤク!モット!ハヤク!(ペチッ)」

 

「ちゅき!」

 

「ハヤク!イケッ!ハヤク!(ペチッ)」

 

「ちゅき!」

 

「イケッ!ハヤク!イケッ!(ペチッ)」

 

「ちゅっ.... あぁぁんっ、イッ、イキそう!」

 

「あぁぁぁぁんっ!イッて!イッて!(ペチッ)」

 

「あぁぁぁぁんっ」

 

「あぁぁぁぁんっ(ペチッ)」

 

「あぁぁぁぁんっ」

 

「あぁぁぁぁんっ(ペチッ)」

 

「あああああああああ」

 

「あああああああああ(ペチッ)」

 

 

 

 

 

 

 ちゅき...!




 

 

 

彼女はティッシュを取り出すと、自らの手に付着していた精子を拭き始めた。

 

「オ兄サン イイ人ダッタ カラ イイ サービス。モット イイ人 ダト モット イイ サービス」

 

呪文のようにそう呟きながら、彼女は私の股間についていたローションをティッシュで雑に拭き上げた。時計を見ると、まだ70分コースのうちの25分ほどしか経過していなかった。

 

「シャワー 行クヨ」

 

時計から目を離すと、彼女がいつの間にか浴室の方へと歩み出していた。その大きな背中を追って浴室へと向かい、身体を洗ってもらった。プレイ前よりもかなり雑に身体を洗われた後、部屋に戻って洋服に着替えていると、シャワーを浴び終わった彼女が戻ってきて黒の下着をつけ始めた。手持無沙汰だったので、ここのお店が一体どういうシステムなのかを尋ねてみたところ、どうやら客が電話をした先は東京に繋がっていて、オペレーションは完全に東京にあり、ドライバーと女性だけが石垣島で動いているということだった。彼女の入店時の面接も、テレビ電話のみであったということを教えてくれた。そんなことを話しながら互いの着替えが終わると、彼女がベッドに腰かけスマホをいじりながら、神妙な面持ちで口を開いた。

 

「私ネ 先週 失恋シタノ」

 

「そうなんだ」

 

「付キ会ッタ 人 ガ 結婚 シテタノ。ヒドクナイ!?」

 

「不倫かぁ、それはひどいね。どのくらい付き合ったの?」

 

「3週間クライ」

 

「デートとかしてたんだ?」

 

「マダ 会ッタ コト モ ナイ」

 

「どういうこと?」

 

「アプリ デ 知リ会ッテ LINEデ 『好き』ッテ イワレタノ」

 

「そうなんだぁ」

 

「『好き』ッテ 言ワレタラ 付キ合ッテモ イイカナ ッテ 思ウジャン!?」

 

「そうだね~」

 

「ダカラ 付キ合ッタ ノ。ナノニ 奥サン ガ イタノ!」

 

「ひどいね」

 

「ヒドイ ヨネ!?」

 

「うん、ひどいよ」

 

「オカシイ ト 思ッタ コト ハ 何度モ アッタ」

 

「そうなんだ」

 

「電話ハ イツモ 車ノ中ダシ。 彼ガ 家ニ 帰ルト 絶対ニ 連絡ガ ツカナクナルノ 」

 

「それは怪しいね」

 

「家ニ 家族ガ イタカラ ダト思ウ」

 

「今から考えるとそうだね」

 

「ウン。 デモ LINEデ 『好き』ッテ 言ワレタ ノ」

 

「うん」

 

「向コウ カラ 言ッテ来タンダヨ!?」

 

「うん」

 

「ソレナノニ 奥サン イル ッテ ヒドクナイ!?」

 

「ひどいよ」

 

「私 ソンナコト 知ラナカッタ カラ」

 

「うん」

 

「ダカラ 『好き』 ッテ 言ワレタラ 付キ合ッテモ イイカナ ッテ 思ウジャン!?」

 

「そうだね」

 

「ソレナノニ 結婚シテルッテ ヒドクナイ!?」 

 

「ひどいね」(オワレッ!)

 

「『好き』ッテ 向コウ カラ 言ッテ来タ ノニ ヒドクナイ!?」

 

「ひどいね、それは向こうが悪いよ」(ハヤク!オワレッ!)

 

「モウ 悲シイ。オカシイ ト 思ッテ タンダ」

 

「うん」(オワレ!ハヤク!イケッ!)

 

「私 好キダッタ ノニ」

 

「好きだったんだね...」(イケッ!ハヤク!イケッ!)

 

「ハァ~ッ」

 

「頑張ろう」(ハヤク!イケッ!ハヤク!)

 

「ウン....」

 

「........。」(あぁぁぁぁんっ)

 

「........。」

 

「........。」(あぁぁぁぁんっ)

 

「ソロソロ イコッカ」

 

「そうだね」(あああああああああ)

 

 

 

 

 

 ちゅき...!

 

 

 

 

 

 時計を見ると、彼女が部屋に到着してから50分が経過したところだった。無言で2人で玄関へと歩き、彼女から順番に靴を履いていく。部屋のドアを開けてロビーまで歩き、ルームキーを受付のおばちゃんに手渡すと「はーい、時間内でーす」という低く枯れた声が狭いロビーに響き渡った。彼女は左側にある裏出口から駐車場へと向かう素振りをした。

 

「ジャア ココデ」

 

「うん、まぁいろいろ大変だと思うけど、元気出しなね」

 

泣いているのか笑っているのか、その中間ともいえる表情で彼女は右手を自分の顔の横の位置にまで上げ、こちらに目くばせをした。「ハヤク!イケッ!ハヤク!(ペチッ)」と、ほんの30分前まで私の左ケツを叩いていたその右手と最後にハイタッチを交わし、裏出口へ向かう彼女に背を向け、右側の正面玄関の方へ向かった。自動ドアが開いて外に出ると、ポツポツと降っていた雨は止んでいて、3月上旬の石垣島の夜は、やはり暖かかった。